歌ってみたのMIXでブレスはカットするべきか??

歌ってみたのMIXでブレスはカットするべきか

こんにちは。SoundTreatmentのYouKです。

SoundTreatmentでは多くの方のミックスの依頼を受け付けています。

依頼のデータを開くとよく気になる事があります。

ブレスが不自然にカットされている歌データが圧倒的に多いのです。

これは間違えて中途半端にブレスが切れている場合と、明らかに意図的にブレスをカットした場合とあります。

ブレスは「ノイズ」なのか

ノイズって気になりますよね??　「ジー」と乗っているノイズや、「ヌチャ」っというリップノイズ等

この辺の解説は後日することにして…

あなたにとってブレスはノイズですか??これは意見がだいぶ分かれると思いますが

ブレスがノイズに分類されると思っている方がとても多い様に感じられます。

実際問題として、ミックスを依頼して頂く際に、既にブレスがカットされたデータが送られてきたり、

「ブレスをカットしてください」という要望が凄く多いです。

意図的に、意味があってカットするのは良いと思われますが、

個人的にはブレスはとても重要な役割を担っていると考えているので、ブレスのカットはオススメできません。

ブレスがもたらす重要な利点

ブレスがもたらす利点ってなんでしょうか？？

ブレスを消さない事によって得られる利点を考えていきたいと思います。

感情表現を豊かにする

平井堅さんの瞳を閉じてって曲有名ですよね？？

凄く切なくドラマティックな曲です。

あの曲をよりドラマティックに聴かせている要因の一つこそが【ブレス】なのです。

あるテレビ番組で見かけたのですが、「瞳を閉じて」は平井堅さんの【ブレス部分の音量】を寧ろ上げてより耳に残るように編集しているそうです。

セクシーで切ない吐息感はそれが要因になっているのです。

リズミカルに聞かせる

プロの現場ではこれはかなり気にします。

【ブレスのリズム】はかなり重要なポイントなのです。

ブレスこそが“歌と歌の間”をリズミカルに繋げ、より歌にグルーブ感を出します。

また、バラード等では最初の一フレーズ目のブレスに命が込められていたりしますね笑

ブレスも音楽的な要素の一つなのです。

ブレスをノイズとしてとらえる場面

逆にブレスをノイズとしてとらえる場面ってどんな時ですかね？

もちろんプロの現場でもブレスをカットしてしまう場合もあります。

リップノイズが乗っている

これはブレスに「ヌチャ」「ピチ」という唾液音が乗ってしまっている場合です。

しかしこれはプロの現場では波形を弄ってある程度消してしまう事が可能です。

リップのノイズが乗っているからといって無闇やたらにブレスをカットしてしまうことは少ないです。

意図的にオケがミュートされている場面

よくサビ前等でオケがガラッと消えて、歌だけが強調される場面ってありますよね？

意図的にオケがミュートされて歌だけを聴かす仕掛けは、J-popのアレンジでは結構あります。

そんな時により“ハッと”させる為に、ブレスをカットしてしまう場合があります。

ブレスをカットする事によって、よりその後の歌が強調されるのです。

ブレスが煩い

ごく稀にブレスが煩い歌い手さんがいます笑

また、煩く無くても、時と場合によっては意図的にブレスを全部消してしまう場合もあります。

これは時と場合によりけりなので、消してブレスが消されてるからといってその歌い手さんが下手だと思わない様に！！笑

まとめ

今回はブレスについて考察してみました。

いままでブレスをカットしてしまっていた方もこれを機会にブレスを残してみては??

また歌い手の方は是非ブレスの位置やブレスの入れ方について一度考えてみてください!

歌のレベルがまた一つあがってくると思いますよ♪

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