歌ってみた 初心者向け 宅録

【リズム感が格段に良くなる魔法】クリック同期の方法

簡単に歌が上手くなる魔法


こんにちは。【歌ってみたMIX依頼の定番??】「SoundTreatment」のスタッフです。

以前歌ってみたのクオリティーを上げるコツとして、レコーディングの際にクリック(メトロノーム)を入れることを紹介しました。

【歌が上手くなる裏技】歌ってみた録音のコツを明かす!

クリックとは、DAW上でカラオケにあわせたテンポ(リズム)で鳴らすメトロノームのことです。

プロのレコーディングでは必ずクリックを鳴らしながら録音します。

なぜならクリックを聴きながら録音するだけで格段にリズム感が良くなるからです。

そんな魔法のような裏技があるのに、歌い手にクリックって浸透していない様に思います。

クリック作成の副産物

そしてクリックを入れる過程でDAWとカラオケのテンポを合わせるのですが、結果として視覚的に歌のリズムを見る事が可能になります。

視覚的に歌の情報が見える様になると、どんどん歌のリズム感が良くなっていきます。

クリックを入れる事はぜひ覚えて欲しいテクニックなので、今回はSoundTreatmentでも使っている録音定番DAW、Protoolsで解説していこうと思います♪

Protoolsの簡単な使い方や無料版protoolsのダウンロード方法は以前の記事で紹介しています。

まだ読んでいない方は、こちらの記事もチェックしておきましょう。

【ダウンロード方法から使用方法まで】ProtoolsFirstを5分で教える!

クリックトラックの作成方法

それでは実際にprotoolsでクリックを作成していきましょう。

Protoolsは、初期の状態では再生してもクリック音が鳴りません。

まずはクリックトラックを作成する必要があります。

上のメニューから
【トラック→クリックトラック作成】
の順番で押していけば、クリックトラックの作成完了です。

わかりやすい画面で直感的な操作でできちゃうのは、Protoolsの良いところですね♪

クリックトラックを作成した後、右上のメトロノームボタンをオンにすればクリックがなります♪




楽曲のテンポを調べよう

Protoolsは初期設定のテンポが120になっています。

テンポをいまから歌うオケとテンポを合わせて、今から歌う楽曲とクリックを“同期”させる必要があります。

この作業を行う事によってクリックを使える様になるのはもちろん「歌のタイミングを視覚的に見る」ことが可能になります♪

Protoolsのグリッド(縦線)が楽曲のテンポに合わせて表示される為、「歌が遅れてる」「歌が走ってる」などの情報が視覚的に見られちゃうんです♪

これはかなり便利なので、難しいと思っている方も頑張ってやってみましょう!

まずは楽曲のテンポを調べてみましょう。テンポを調べる方法は二つあります。

▼①楽曲のテンポをネットで調べてみる

ネットで楽曲のテンポを調べてみましょう。

「曲名 楽譜」や「曲名 テンポ(BPM)」と検索すると、ほとんど出てきます。
(※たまに間違っている可能性もあるので注意!!)

調べてみて、どうしてもわからないときは・・・Twitterで作曲者の方に聞いてみるというのも一つの手かもしれませんね!

▼②Protoolsでテンポを検出する

ネットで楽曲のテンポを調べても出てこない場合はProtoolsでテンポ検出を行いましょう。

タップテンポという機能を使います。

ますはクリックをミュートし、再生ボタンを押します。

先ほど初回下【テンポ変更の画面】を表示し、曲のテンポに合わせてキーボードの「T」を押しみましょう

すると表示しているテンポが変わっていきます。これは「T」ボタンを押したテンポの平均値を出してくれる昨日です。

これでだいたいのテンポを知る事が可能です。

あとは波形を動かしたり、テンポを+ー1しながら調整していきます。

テンポを合わせてカラオケとクリックを同期しよう


(※曲:帝国少女 http://www.nicovideo.jp/watch/sm30788596)

最近、niconicoで人気のボーカロイド曲「帝国少女」を例にやっていきます。

カラオケのダウンロードページでテンポが「118」と表記されていたので、「118」にテンポ変更を行います。

画像の青い丸で囲ってある「+」を押すと、変更する画面が出てきます。
(※もし、ない場合は赤い丸の「+」を押して「テンポ」を表示しましょう)

「BPM」に変更したいテンポを入力して、「OK」を押したらテンポ変更完了です!

(ちなみにJ-popは4/4拍子の事が多いのですが、4/4拍子以外の曲の場合は「拍子」を押せば拍子を4/4以外に変更することも可能です。)

それでは再生してみましょう♪これでカラオケとクリックが合えばクリック同期完了です!

テンポを合わせてもカラオケとクリックがズレる場合

あれ?カラオケとクリック音が少しズレて聞こえる??

カラオケって「カラオケが鳴る」までに「無音部分」がありますよね?

その無音部分って結構適当だったりして、カラオケがテンポに合わせて“頭出し”されているとは限りません。

そんなときは、曲のタイミングをクリック音に合うように合わせる必要があります。

カラオケの位置を動かそう!

自動で曲とクリックのタイミングを合わせる方法もこのあと記載しますが、

まずは手動でカラオケの位置を動かして、音を聴きながらクリックとカラオケを合わせてみます。

まずはクリックをオンにした状態で再生してみましょう。

再生しながらカラオケの波形を前後に動かしてクリックと合う位置が無いか聴きながら合わせていきます

▼波形の動かし方
まずはこちらの画像をご覧ください。

初期設定で青丸で囲ってあるスマートツールが選択されていると思います。

トラックの波形の下側にカーソルをもっていくと、
手袋の形(グラバーツール)が出てくるので、波形をつかんで上下左右に動かすことができます。

▼合わせ易い目安
個人的には、キックの音を目安にすると合わせやすいかなと思います。

キックの音はギザギザの波形の中でぴょーん!と飛び出たような部分です。

スネアだったり他の音も似たような波形だったりするので、聴いて確認はしてください^^

あとは小節、拍を意識しながら、キックの音がクリックの音に合うように波形を動かしましょう。



カラオケとクリックを自動で合わせる方法

手動だと上手くいかない…自動でクリックを合わせて欲しい…

そんな方の為に自動で合わせる方法も解説していきます。

まず「タブトランジェント」をオンにしてTabキーを押します。

曲の1拍目にカーソルがいきましたね?

次に 【Mac:⌘+E Windows:Ctrl+E】を押して波形を分割します。

左上が「Gridモード」なのを確認したら、分割した部分を小節の1拍目にもっていきましょう。

トリムツールを使って、切った波形部分を元に戻したら完了です♪

再生して確認してみましょう!クリックとバッチリあいましたか?

ちょっとだけズレるなあという場合は手動で微調整しましょう。

もしだんだんズレてきたりする場合は、設定したテンポが間違っている可能性があります。
(もしくは、途中でテンポが変わる曲などetc)

テンポを+ー1して調整してみましょう!!

まとめ

今回は、クリック同期の基本的な方法を説明してみました。

慣れていないとクリック同期は手間に感じてしまうかもしれませんが、歌のレベル向上につながるのでぜひ挑戦してみてください!!

【歌ってみたMIX依頼の定番??】「SoundTreatment」をご利用・ご活用ください。

以上!SoundTreatmentのスタッフでした〜♪

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San-T(さんと)

代表YouKのアシスタントやSoundTreatmentの記事作成などを担当しています。Protoolsやボーカルエディット等お任せあれ♪

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