・メロダインの使い方がわからない。
・タイミングやピッチをキレイに補正するコツが知りたい。
・ケロケロボイスの作り方が知りたい。
今回は、ボーカルの補正が出来るようになりたいと思っているあなたの為に…
メロダインの使い方やコツをご紹介していきたいと思います!
目次
メロダインって何?
メロダインとはCelemonyが開発、販売をおこなっているピッチ補正ソフトです。
ピッチ補正は、歌ってみたのミックスではとても重要な作業です。
ただ、メロダインで何が出来るのか、まだ使ったことのない人もいますよね…!
まずは、メロダインで出来ることをご紹介しておきます。
メロダインで出来ること3つ
メロダインで出来ることは、下記の3つです。
- ピッチ補正
- タイミング補正
- ケロケロボイスなどボーカルエフェクトの作成
あと、音楽理論の知識が必要になりますが、リードボーカルからハモを作成することも出来るんです!
メロダインのおすすめポイント3つ
他の補正ソフトに比べて、メロダインが優れている点は、下記の3つです。
おすすめのポイント
- 操作方法がシンプルなので、初心者でも使いやすい
- ハモリの生成が簡単にできる
- 他の補正ツールに比べて値段が安い
他の補正ソフトに比べて操作方法を覚えやすので、とても初心者におすすめなんです!
どのグレードを買えばいい?
メロダインには「Studio」「Editor」「Assistant」「Essential」の4種類のグレードがあります。
違いがよくわからなくて、どれを買えばいいか迷ってしまいますよね…
ずばり!!迷ったときは「Assistant」を購入しておけば間違いないです!
「Assistant」をおすすめする理由は、下記の3つです。
「Assistant」をおすすめする理由
- 「Essential」では、ピッチ補正ツールの使用に制限があり、細かい補正が出来ない
- 上位版である「Studio」「Editor」の機能を使う頻度が少ない
- 「Assistant」が、いちばん機能と値段のバランスがよい
簡易版の「Essential」でも簡単なピッチの上下は出来るのですが、
- ピッチモジュレーションツール
- ピッチドリフトツール
といった細かい補正をするツールがついていないんです…!
クオリティの高いボーカル補正をおこなう場合、このツールが必要になります。
また、ケロケロボイスを作りたい場合も、ピッチモジュレーションツールが必要です。
ですので、これからボーカル補正を始めたい人は迷わず「Assistant」を購入しましょう!
メロダインを使う前にやっておきたい準備2つ
それでは、さっそくメロダインを使い始めたいところですが、先にやっておいて欲しい準備があります!
メロダインを使う前にやっておきたい準備は、下記の2つです。
- DAWとオケのBPM(テンポ)を合わせる
- 曲のキーを見つける
この2つを先に済ませておくと、メロダインでの作業がとてもスムーズになります!
それでは、ひとつずつ解説していきますね!
DAWとオケのBPM(テンポ)を合わせる
まず、DAWとオーディオファイルのテンポ(BPM)を合わせておきましょう!
楽曲のテンポの探し方は、下記の3つです。
楽曲のテンポの探し方3つ
- 楽曲のテンポをネットで調べる
- DAWに付属しているBPM検出機能を使う
- タップテンポアプリを使う
楽曲のテンポがわかったら、DAWのグリッド線に、波形の位置を合わせておきましょうね!
詳しいテンポの合わせ方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください!
曲のキーを見つける
続いて、楽曲のキーを見つけておきましょう!
楽曲のキーの探し方は、下記の3つです。
- 楽曲のキーをネットで調べる
- 曲を流しながら鍵盤を弾いて探す
- キー検出アプリを使う
ネットで探しても見つからない…音楽理論が苦手…という人は、キー検出アプリを使うのがおすすめ!
曲を流しながらアプリをタップするだけなのでキーを見つけられます!
おすすめアプリはこちら!
Auto-Key | Music key detection
ピッチ補正ツールの使い方
それでは、ピッチ補正の手順と、基本のツールを解説します。
ピッチ補正の手順は、下記の4つです。
- トラックを読み込む
- スケール(キー)の設定
- ピッチツールを使う
- 分割ツールを使う
それでは、順番に手順を解説していきますね!
トラックを読み込む
まずは、メロダインにピッチ補正をしたいオーディオファイルを読み込ませます。
オーディオファイルを読み込む手順は、下記の3つです。
- トラックにメロダインを立ち上げる
- Transferをクリック
- メロダインにトラックを読み込ませる
ひとつずつ確認していきましょう!
手順①トラックにメロダインを立ち上げる
まず、ピッチ補正をしたいトラックにメロダインを立ち上げましょう。
手順②Transferボタンをクリック
次に、左上の「Transfer」というボタンをクリックして、赤く点灯させてください。
手順③メロダインにトラックを読み込ませる
トラックの頭から最後まで再生すると、メロダインにトラックが読み込まれます。
もし、下図のような表示になった場合は、「アルゴリズム」を「メロディック」に変更すれば、音程が表示されるようになります。
スケール(キー)の設定
続いて、メロダインのキーを設定しておきましょう。
キー設定の手順は、下記の3つです。
- マスターチューニング にチェックを入れる
- 楽曲と同じキーを選択
- キーに合った音階の把握
ひとつずつ確認していきましょう!
手順①マスターチューニング にチェックを入れる
まずは、音階が表示される設定に切り替えておきましょう!
オプション → 音階エディター → 選択とマスターチューニング にチェックを入れてください。
そうすると、左側に音階が表示されます。
手順②楽曲と同じキーを選択
次に、キーを設定します。
左側の音階をクリックし、楽曲と同じキーを選択してください。
手順③キーに合った音階の把握
キーを設定すると、楽曲で使う音階は白色、使わない音階はグレーアウトになります。
この設定を済ませておくと、スムーズにピッチ補正が出来るようになります。
ブルーノートなどスケール外の音程は、この色分けを無視して調整しましょう!
ピッチツールの使い方
それでは、ツールの使ってピッチ補正をしましょう。
まず、基本の音程を上下移動するピッチツールです。
ピッチツールを使う手順は、下記の2つです。
- ピッチツールを選択
- 波形を上下にドラッグ
ひとつずつ確認していきましょう!
手順①ピッチツールを選択
まず、左から2番目のピッチツールを選択します。
手順②波形を上下にドラッグ
ピッチツールを選択したら、波形を上下にドラッグすると音程が移動します。
Mac:Option、Windows:Alt キーを押しながら上下にドラッグすると、微調整も出来ます。
分割ツールの使い方
次は、ひとつに繋がっている波形を、2つに分けるための分割ツールです。
分割ツールを使う手順は、下記の2つです。
- 分割ツールを選択
- 分割したい波形をダブルクリック
ひとつずつ確認していきましょう!
手順①分割ツールを選択
まず、いちばん右の分割ツールを選択します。
手順②分割したい波形をダブルクリック
次に、分割したい波形をダブルクリックしましょう。
そうすると波形が2つに分割されます!
基本のツールを2つ覚えるだけいいので、とても簡単ですよね!
タイミング補正ツールの使い方
続いて、タイミング補正ツールの使い方を解説します。
メロダインはピッチだけでなくタイミングも補正できてしまうんです!
タイムツールを使う手順は、下記の2つです。
- タイムツールを選択
- 先頭か最後尾にカーソルを合わせ、左右にドラッグ
それでは、順番に手順を解説していきますね!
タイミング補正ツール
手順①タイムツールを選択
まず、右から2番目のタイムツールを選択します。
手順②先頭か最後尾にカーソルを合わせて、左右にドラッグ
次に、波形の先頭か最後尾にカーソルを合わせて、左右にドラッグするとタイミングが補正できます。
Mac:Option、Windows:Alt キーを押しながら左右にドラッグすると、微調整も出来ます。
これで、波形の頭がグリッドと揃いましたね!
スナップ
メロダインの右上にある、4分音符マークがスナップです。
音符のマークが点灯している場合、スナップが効いています。
スナップが有効になっていると、4分のグリッドの位置に合わせて波形が動きます。
4分音符マークを消灯させると、グリッドを無視して自由にタイミングを補正できます。
もっとスナップを細かくしたい場合は、音符のマークを長押しすると、設定の変更が出来ます。
あえてハネたリズムにしたい場合は、スナップをオフにしておきましょう!
キレイにタイミング・ピッチ補正をする3つのコツ
これで、基本的なツールの使い方は分かりましたよね!
次は、さらにステップアップして、よりキレイにタイミング・ピッチ補正をおこなうコツをご紹介します。
キレイに補正をおこなうコツは、下記の3つです。
- ピッチモジュレーションツールを使う
- スライダーで音のつながりを滑らかにする
- しゃくりの音程を合わせる
それでは、ひとつずつ手順を解説していきますね!
ピッチモジュレーションツールを使う
ピッチモジュレーションツールは、意図せず発生した音程のうねりを補正するツールです。
音程の振れ幅が大きすぎて、ピッチが不安定に聞こえる場合におすすめです。
手順①ピッチモジュレーションツールを選択
ピッチツールを長押しして、2つ目のピッチモジュレーションツールを選択しましょう。
手順②波形を上下にドラッグ
ピッチモジュレーションツールを選択したら、波形を上下にドラッグすると、音程の振れ幅が変化します。
音程の振れ幅がゆるやかになっているのが分かりますね!
ただし、ピッチモジュレーションツールは使いすぎると、かえって不自然になってしまうので要注意です…!
スライダーを使って音のつながりを滑らかにする
ピッチ補正をしていると、音のつなぎめでケロってしまうことがあります…
そんなときは、スライダーを使うことで、音のつながりをなめらかにすることが出来ます。
手順①ピッチツールを選択
まず、左から2番目のピッチツールを選択します。
手順②スライダーツールを使う
波形を選択し、波形の最後尾にカーソルを合わせると、カーソルの見た目がスライダーツールに変わります。
手順③上下にドラッグ
スライダーツールの状態で上下にドラッグすると音のつながりをなめらかに出来ます。
ただし、極端なピッチ補正をしている箇所は、スライダーを使ってもなめらかになりづらいです…!
しゃくりの音程を合わせる
波形の見た目は、音階の位置と合っているのに、音が外れて聴こえることがあります。
もしかすると、しゃくりの音程が合ってないことが原因かもしれません。
そんなときは、しゃくりの部分だけ波形を分割して音程を合わせてみましょう。
手順①分割ツールを選択
まず、分割ツールを選択します。
手順②波形を分割
次に、しゃくりの部分だけ波形を分割しましょう。
手順③上下にドラック
あとは、ピッチツールでシャクリを上下にドラックして音程を調整しましょう。
これで、しゃくりの音程だけ調整できました!
ケロケロボイスを作るコツ
ケロケロボイスとはピッチ補正を過剰にかけることで、声をロボットのようにするエフェクトのことです。
日本ではPerfumeなどがケロケロボイスを使っているアーティストとして有名ですね!
今回は、メロダインを使ったケロケロボイスの作り方もご紹介します!
ケロケロボイスを作る手順は、以下の4つです。
- ピッチモジュレーションツールでピッチを平坦にする
- マクロを使ってピッチを曲のキーに合わせる
- 正しいメロディの位置に音程を補正
- 分割されている同じ音程の波形を結合
それでは、順番に手順を解説していきますね!
ピッチモジュレーションツールでピッチを平坦にする
まずは、ピッチを平坦にしましょう。
手順①ピッチモジュレーションツールを選択
では、ピッチモジュレーションツールを選択してください。
手順②波形を選択
次に、ケロケロボイスにしたい波形を選択しましょう。
Mac:Command + A、Windows:Ctrl+A で波形の全選択も出来ます。
手順③波形をダブルクリック
あとは、波形をダブルクリックすると、ピッチが平坦になります。
マクロを使ってピッチを曲のキーに合わせる
次に、マクロというツールを使ってピッチを曲のキーに強制的に合わせます。
手順①マクロを選択
まず、マクロツールを選択しましょう。
手順②ピッチセンター、コードスケールを設定
次に、ピッチセンターを100%、コードスケールにスナップにチェックを入れましょう。
OKをクリックすると設定が反映します。
正しいメロディの位置に音程を補正
マクロを使うと、本来のメロディとは違ったピッチに補正されてしまう箇所が出てきます。
そこで、ピッチツールを使い、正しい音程に補正しましょう。
分割されている同じ音程の波形を結合
最後に、同じ音程が並んでいる波形は結合しておきましょう。
手順①分割ツールを選択
まず、分割ツールを選択しましょう。
手順②つなぎ目をダブルクリック
次に、波形のつなぎ目をダブルクリックすると結合されます。
ちょっとしたことですが、これにより不必要なケロケロの濁りが解消されます。
これで、ケロケロボイスが出来ました!
手順さえわかってしまえば、そこまで難しくなかったですよね!
まとめ
今回は、メロダインの使い方、キレイに補正するコツ、ケロケロボイスの作り方をご紹介しました。
思っていたよりもメロダインの使い方は簡単だったのではないでしょうか?
今回の解説を参考にボーカルトラックのクオリティアップを目指してみてください!
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