- 歌い手におすすめのマイクが知りたい!
- コンデンサーマイクを選ぶ基準がわからない…
- ダイナミックマイクだと駄目なの?
今回は「歌ってみた」や「宅録」のマイク選びでお悩みのあなたの為に…
プロのエンジニアが、歌い手におすすめのマイクをご紹介していきたいと思います!
歌い手はコンデンサーマイク一択
ずばり、結論から言ってしまうと、歌ってみたの「宅録」で選ぶべきマイクは…
コンデンサーマイク一択です!
マイクには大きく分けて、ダイナミックとコンデンサーの2種類がありますよね。
プロの現場では用途に応じて、どちらも同じくらいの頻度で使います。
「じゃあ、どうして歌ってみたの宅録では、ダイナミックマイクは駄目なの…?」
と疑問に思いますよね。
そこで、まずはダイナミックとコンデンサーの違いを確認しておきましょう。
ダイナミックマイクの特徴
- 衝撃や湿気などに強く、耐久力に優れている
- コンデンサに比べて、感度が低いので繊細な録音には不向き
- 比較的値段が安い
コンデンサーマイクの特徴
- 感度が高く、繊細で色付けの少ない高音質での録音ができる
- 衝撃や湿気に弱く壊れやすい
- 比較的値段が高い
それぞれ、メリット、デメリットはありますが、
- ダイナミックマイクは、耐久力重視
- コンデンサーマイクは、音質重視
といったところでしょうか。
プロの現場ではダイナミックマイクも使っている
「じゃあ、プロの現場では、ボーカルにコンデンサーマイクしか使っていないの?」
と疑問に思いますよね。
そこで、こちらの動画を見てください。
ONE OK ROCK takaさんのレコーディング風景です。
動画内で使われているマイクがこちら。
SHUREのSM7というダイナミックマイクです。
「あれ??ボーカルレコーディングで、ダイナミックマイクを使ってる!」
って思いますよね。
実は、ダイナミックマイクも、特定の条件が揃っていれば、ボーカルレコーディングで十分な性能を発揮するんです!
その条件が以下の3つです。
- ボーカルの声量がとても大きい
- 最大までゲインを上げてもノイズが出ない高級な機材
- 完全な防音処理が施されている部屋
ただ、正直、自宅でこの条件を揃えるのは、かなり大変そうですよね…
宅録でダイナミックマイクを使った場合の失敗例
では、宅録のボーカルレコーディングで、ダイナミックマイクを使うとどうなるでしょうか?
よくある失敗例が、以下の3つです。
- オーディオインターフェースのゲインをいくら上げても、音量が小さい
- ファルセットやウィスパーなどの、繊細なニュアンスがキレイに録音されない
- マイクから少し離れただけで、音色の変化が激しく音質が安定しない
僕も、ボーカルレコーディングでダイナミックマイクを使うことはあります。
ですが、ダイナミックマイクの性能が、十分に発揮できる状況かどうか
しっかりと見定めて選択するようにしています。
環境が十分でないならコンデンサーマイクを選ぼう
ですので、自宅環境が十分に揃っていない場合、コンデンサーマイクを選んでおくことをおすすめします。
とはいえ、種類が多すぎて、どれを買えばいいのか悩みますよね…
そこで、次はコンデンサーマイク選びで、間違えてはいけない大事なポイントを見ておきましょう。
コンデンサーマイク選びのポイント3つ
コンデンサーマイク選びで大事な3つのポイントがこちらです。
- 指向性は「単一指向性」
- 接続方法は「XLR接続」
- 「ショックマウント」付きのマイク
「なんとなく言葉は聞いたことがあるけど、よく分かっていない」
という人のために、それぞれ詳しく解説していきますね!
指向性は「単一指向性」
歌い手は「単一指向性」のマイクを選びましょう。
指向性というのは、マイクが音を拾う向きを示すものです。
マイクには、大きく分けて以下の3つの指向性があります。
- 単一指向性
- 双指向性
- 無指向性
「単一指向性」はおもにマイクの正面の音を集音します。
「双指向性」と「無指向性」は正面以外の音も集音します。
ボーカルレコーディングで、双指向性や無指向性を使ってしまうと、周りの環境音も均等に録音されてしまいます。
結果、環境ノイズが増えてしまい、ボーカルがこもった音になってしまいます。
ですので、歌い手には「単一指向性」のマイクをおすすめします!
接続方法は「XLR接続」
歌い手は「XLR接続」のマイクを選びましょう。
マイクの接続方法には大きく分けて、以下の2つがあります。
- USB接続
- XLR接続
それぞれの特徴がこちらです。
USB接続の特徴
- オーディオインターフェースなど他の機器が必要ない
- 比較的低価格で購入できる
- 収録される音量が低く、ノイズが多い
- 大音量の入力に弱く、音が割れてしまうこともある
XLR接続の特徴
- マイクの種類が豊富で選択肢が多い
- USBに比べてノイズなどが少ない
- 高音質なマイクは価格が高い
- オーディオインターフェースなど他の機器が必要
以前、ミックスの依頼でUSB接続のマイクで録音した、ボーカルトラックを頂いたことがあります。
その時は、コンプなどの処理をしていくと、音割れやノイズが目立ってしまい、たいへん苦労をした覚えがあります。
せっかく頑張ってボーカルレコーディングをしたのに、ノイズが乗っていたり、音が割れている…
なんてことは避けたいですよね…!
ですので、歌い手には「XLR接続」のマイクをおすすめします!
「ショックマウント」付きのマイク
歌い手は「ショックマウント」が付属したマイクを選びましょう。
ショックマウントというのは、マイクをマイクスタンドに取り付けるためのホルダーのことです。
引用元 : audio-technica
このようにゴムバンドで宙に浮いた状態で設置ができるので、床や机などの振動から発生するノイズを軽減できます。
コンデンサーマイクはとても感度が高いので、わずかな振動もノイズの原因になってしまいます。
ですので、高音質のボーカルトラックを目指している歌い手には「ショックマウント」付きのマイクをおすすめします!
おすすめコンデンサーマイク一覧
「マイク選びのポイントは分かったけど、種類がたくさんありすぎて探すのが大変…」
という人もいますよね…!
そこで、ここからは、歌い手におすすめのコンデンサーマイクをご紹介します。
どれも、先ほど解説した
- 単一指向性
- XLR接続
- ショックマウント有り
の3つのポイントを満たしているコンデンサーマイクになります。
価格帯別にまとめてありますので、予算に合わせて参考にしてみてください!
おすすめマイク 1万円台
audio technica(オーディオテクニカ) AT2020
audio technica(オーディオテクニカ)は、ヘッドフォンやマイクなどの音響機器を扱っている日本のメーカーです。
低価格帯から高価格帯まで幅広く揃っており、
世界中のプロ、アマチュア問わず愛用されているブランドです。
その中でもAT2020は、初めてコンデンサーマイクを使う人にも扱いやすいモデルです。
価格もリーズナブルなので、入門用としておすすめのマイクなんです!
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 単一指向性のみ、ローカットなし
- 癖のないクリアな音
- 1万円台で買える高コスパのマイク
単品で購入すると、ショックマウントが付いていないので、ショックマウントセットを購入しましょう!
audio technica(オーディオテクニカ) AT2035
こちらは、AT2020のひとつ上のモデルです。
AT2020にはなかったローカットが追加され、ショックマウントが標準で付いています。
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 単一指向性のみ、ローカットあり
- AT2020と比べると少し明るめの音
- ショックマウントが標準でついている
AT2020と数千円しか変わらないので、予算に余裕があればこちらをおすすめします!
おすすめマイク 2万〜3万円台
audio technica(オーディオテクニカ) AT4040
こちらは、audio technicaの中でも、AT40シリーズという上位クラスのマイクになります。
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 単一指向性のみ、ローカット、PADスイッチあり
- AT20シリーズより音抜けがいい
- 色付けの少ないクリーンな音なのでオールマイティに使える
ローカットやパッドスイッチなど、さらに機能が追加されています。
上位クラスというだけあって、より音がクリアで抜けが良くなっています。
AKG(アーカーゲー) C214
AKG(アーカーゲー)はプロ、アマチュア問わず、
世界中のレコーディングやライブで使用されているオーストリアのブランド。
C214は同メーカーの上位機種であるC414 XLⅡ(10万円以上する機種)
と同じカプセルを使っているのにリーズナブルな価格なんです!
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 音のヌケが良い
- 小さくて軽いのでセッティングがしやすい
- 高音質かつ高コストパフォーマンス
歌い手のAdoさんも自宅の音楽部屋で、このマイクを使っているようです。
Adoさんのような、力強い歌を録りたい人にはおすすめのマイクですね!
おすすめマイク 4万〜10万円台
audio technica(オーディオテクニカ) AT4050
AT4040のさらに上位クラスのマイクです。
より癖の少ないフラットな質感で、音の密度もより増した印象です。
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- くせが無く、何にでもあう万能なマイク
- どっしりした質感のあるサウンド
- 静かな歌でも、情報量が多い
NEUMANN(ノイマン) TLM102 STUDIO SET
Neumann(ノイマン) は、歌い手であれば、一度は耳にしたことがあるほど有名なドイツのマイクブランドです。
その中でもTLM102 STUDIO SETは、優れた音質
10万円台でNEUMANNが手に入る、というコスパの良さで中級者におすすめです!
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 派手過ぎない上品な音
- サイズが小さくセッティングがしやすい
- 10万以下でNEUMANNが買えるコスパの高さ
単品だとショックマウントがついていないので、STUDIO SETにしましょう!
有名歌い手に人気のマイク3選
それでは最後に、有名歌い手に人気のマイク3選をご紹介します!
どれも簡単には手が出ないほどの高級マイクですが、知っておいて損はない有名なマイクです。
NEUMANN(ノイマン) U87Ai
NEUMANN(ノイマン) U87Aiは、おそらく世界中で一番よく知られていて、
究極のスタジオスタンダードと言われているマイクです。
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- ボーカルだけでなく、どんな楽器にもオールマイティに使える
- クリアで硬質なシャキッとしたサウンド
- まとまりのある音でオケに馴染みやすい
まふまふさんも、おすすめのマイクとして、生配信でご紹介されていたようなので間違いないですね!
MANLEY(マンレイ) REFERENCE CARDIOID MICROPHONE
MANLEY(マンレイ) は、真空管プロセッサーを使ったスタジオ機器を扱っているアメリカのブランドです。
MANLEYには3種類の真空管マイクがあります。
その中でも「Reference Cardioid」は一番ナチュラルなので、どんな声にも合わせやすいです。
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 音の立ち上がりが速くクリアなサウンド
- 軽いサチュレーション感がありエモーショナルな曲に合う
- 他のハイエンドマイクに比べて、コストパフォーマンスが良い
超学生さん、天月さん、96猫さんが使っているマイクのようです。
3人の有名歌い手さんが使っているなんて大人気ですね!
Neumann(ノイマン) M149tube
先ほどのU87と同じブランドNeumann(ノイマン) のマイクです。
その中でも、フラッグシップモデルのM149tubeは、最高級の真空管マイクです!
このマイクの特徴は、以下の3つです。
- 高域が伸びているのに全く耳が痛くない
- 真空管マイクならではの音の存在感
- どんな声にも合う万能な音質
このマイクは、超学生さんが使ってらっしゃるマイクで
「コレ今までで一番好きな音でした」
「激しい声出す時はやっぱりノイマンの方がかっこいい歪み方しますね〜最高でした!」
とTwitterに投稿されていたので、かなりお気に入りのマイクのようです!
他の有名歌い手さんが使っているマイクが気になった方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
今回は、歌い手におすすめのマイクをご紹介させていただきました。
マイクはボーカルのクオリティに直結する大事な機材です。
この記事を参考に自分の声に合ったマイクを探してみてください!
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