- MIXって何をする事なの?
- MIXで出来る事って何?
- MIXする、しないで何が違うの?
こんなお悩みを解決します。
この記事でわかること
- MIXとは何をする事?
- MIXで出来る事
- MIXで出来ない事
- MIXする、しないで何が違う?
- MIXに必要な機材とソフト
- MIXの手順
- MIX依頼をしてみるのもあり
この記事を書いている僕は、フリーランスエンジニア歴9年ほどです。
現在は、レコーディングエンジニアをしながら、MIX師としても活動しています。
本記事は「MIXするとどうなるの?」と疑問に思っている方に向けて書いています。
この記事を読むと「MIXでどれくらい変わるのか。MIXで出来る事は何か」が分かるようになると思います。
できるだけ、初心者にも分かりやすいように書いてあります。
よかったら最後まで読んでみてください!
それでは、さっそく見ていきましょう。
※すぐに「MIXでどれくらい変わるのか」を知りたい人は「MIXする、しないで何が違う?」で解説しています。
目次
MIXとは何をする事?
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結論から言ってしまうと、歌ってみたのMIXというのは
「カラオケとボーカルをひとつの音源にまとめる作業」のことです。
めちゃくちゃシンプルですね。
それだけ聞くと、
「ただ混ぜれば良いだけなら誰でもできそう!」
って思いませんか?
ですが、カラオケとボーカルを混ぜただけだと
- ボーカルが浮いて聴こえる
- ボーカルが埋もれて歌詞が聞き取れない
- ボーカルの音程やリズムがカラオケと馴染んでいない
といったような聴きづらい音源になってしまうんですよね……
つまり、MIXというのはただ混ぜるだけでなく、聴きやすい音源にするための微調整をする作業なんです。
そんなMIXは、主に下記の3つの工程に分けて作業をおこないます。
- ボーカル補正
- ミキシング
- マスタリング
1つずつ解説しますね。
ボーカル補正
まず、ボーカル補正というのは、クリーニング作業のようなものです。
録ったままのボーカルトラックは、ダイヤを磨き上げる前の原石のような状態です。
そこで、不必要なノイズを取り除いたり、音程やタイミングを整えることで、歌い手の魅力をより引き出せるようになります。
ミキシング
次に、ミキシングというのは、クリーニングしたダイヤを成形するような作業です。
録ったままのボーカルトラックは、音量差が大きく凸凹しているんです。
そこで、音量や音質を調整して、ボーカルが聴きやすい音源に仕上げていきます。
マスタリング
最後に、マスタリング作業というのは、成形したダイヤを指輪にするような最終作業のことです。
マスタリングをすることで、他の人の曲と聴き比べられたときに、見劣りしない音圧感を出せるようになります。
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MIXで出来る事
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なんとなく、MIX作業の工程は分かりましたでしょうか?
次は、もっと具体的にMIXで出来る事を見ていきましょう!
MIXで出来る事は、おもに下記の6つです。
- 音程の補正
- リズムの補正
- 音質の調整
- 音量の調整
- エフェクト加工
- 音圧の調整
1つずつ解説しますね。
音程の補正
MIXで出来る事の1つ目は、音程の補正です。
通常は、音程を補正するソフトを使って作業をします。
初心者の歌い手さんですと、正しい音程に直すために使うことが多いです。
上手な歌い手さんですと、そこまで極端な補正をすることは少なくなります!
リズムの補正
MIXで出来る事の2つ目は、リズムの補正です。
- リズムを補正するソフトを使う
- 波形を切り刻んで手動で位置を調整する
の2つの手順があります。
手動のほうが補正感が少ないので、プロの現場では波形の編集でリズム補正をすることが多いですね!
音質の調整
MIXで出来る事の3つ目は、音質の調整です。
録ったままのボーカルは、思ったよりモコモコとした、こもった音がします。
そこで、イコライザーという音質を整えるエフェクトで、質感の調整をする必要があるんです。
マイクや歌い手の声によっても音質が違うので、いつも同じ設定では済まないのが難しい点です……!
音量の調整
MIXで出来る事の4つ目は、音量の調整です。
録ったままのボーカルは、メロディによって音量差がすごく大きいんです……
そのため、そのままカラオケに混ぜてしまうと、聴き取れない箇所が出てきます。
そこで、コンプレッサーという音量を整えるエフェクトで、音量が均等になるように調整をします。
そうすることで、しっかりと歌詞が聴き取りやすい音源になるんです!
エフェクト加工
MIXで出来る事の5つ目は、エフェクト加工です。
たとえば、セカオワやPerfumeがよく使っているケロケロとしたエフェクト。
なとりのOverdoseのボーカルを切り刻んだようなリズミックな演出。
など特殊なエフェクト処理もMIXでおこないます。
かっこよく仕上げるには、センスが必要とされる難易度の高い作業になります。
音圧の調整
MIXで出来る事の6つ目は、音圧の調整です。
歌ってみたの動画は、だいたいYoutubeやニコニコ動画で聴きますよね。
そのときに他の曲に比べて、自分の曲の音量が小さいとどうでしょうか?
きっと見劣りして聴こえてしまいますよね……!
そうならないために、他の曲と同じ音量感で聴けるように音圧の調整をします。
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MIXで出来ない事
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ここまで読んで頂くと、MIXで出来ることはだいたい分かったかなと思います。
ですが、MIXの良い点ばかり説明していると
「適当に歌ってもMIXでいい感じになるんでしょ!」
と勘違いしてしまいそうですよね……
残念ながら、MIXってそこまで万能な作業ではないんです。
そこで次は、MIXで出来ない事も確認しておきましょう。
MIXで出来ない事は、おもに下記の5つです。
- 歌い方を変える
- 声質を変える
- 極端なノイズ除去
- 過剰な音程の補正
- カラオケと混ざったボーカルの補正
1つずつ解説しますね。
歌い方を変える
MIXで出来ない事は、歌い方を変えることです。
ウィスパーボイスみたいなささやき声を、シャウトのような叫び声に変えたりは出来ません。
あくまで、MIXは歌い手の声を微調整する作業でしかありません……
ですので、歌い方の方針はしっかりと決めてから録音するようにしましょう!
声質を変える
MIXで出来ない事は、声質を変えることです。
極端な話、MIXでは男性の声を女性の声に変えることは出来ません。
ボーコーダーといった特殊なエフェクトを使うとそれっぽくは出来ますが、かなり加工された声になってしまいます……
ですので、誰かの声真似をしようとせず、自分の声質を活かした歌い方を研究してみましょう!
極端なノイズ除去
MIXで出来ない事は、極端なノイズ除去です。
歌ってみたは、宅録で歌を録音することが多いと思います。
その場合、エアコンの音や、不要な部屋の響きが録音されてしまうことがあります。
また、機材の設定ミスでバリバリっといったような音割れをしてしまうこともあります。
ちょっとしたノイズであれば、ノイズ除去ソフトで取り除けることもあります。
ですが、極端なノイズはMIXで補正できないので、録音の時点で気をつけましょう!
過剰な音程の補正
MIXで出来ない事は、過剰な音程の補正です。
実は、音程の補正にも限度があります。
だいたい、半音1つ〜2つくらいは問題なく補正できます。
ですが、半音5つ以上など極端な音程の補正をすると、音質の劣化が激しく不自然な音になっていまいます……
ですので、音程の補正はあくまで微調整と思って、録音の時点で出来るだけ良いテイクを録るようにしましょう!
カラオケと混ざったボーカルの補正
MIXで出来ない事は、カラオケと混ざったボーカルの補正です。
初心者の歌い手にありがちなのですが、カラオケと混ざったボーカル音源を受け取ることがあります。
カラオケと混ざったボーカル音源を補正しようとすると、カラオケも一緒に補正されてしまいます……
ですので、MIXをするときは必ずカラオケとボーカルが別々になっている音源を用意しましょう!
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MIXする、しないで何が違う?
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ここまでで、MIXで出来る事、出来ない事は分かりましたでしょうか?
ですが、
「そうは言ってもMIXする、しないでそんなに変わるもの?」
と疑問に思う人もいますよね……!
「面倒くさそうだし、最初はMIXしないでもいいかな……」
って思う人も多いのではないかなと思います。
そこで次は、MIXすると何が違うのかを見ていきましょう。
有名歌い手のまふまふさんが、MIX講座を公開してくださっていましたので、そちらも交えて解説していきます。
スマホのスピーカーだと違いが分かりづらいので、イヤホンなどを使って聴いてみてください。
MIX前の音源
それでは、まず最初にMIX前の動画を聴いてみましょう!
まふまふさんもおっしゃっていますが、モコモコした音質で、歌詞が聞き取りづらい状態ですよね……
高級マイクや整った環境で録音したボーカルでも、録ったままの状態ではこのような音質なんです。
MIX後の音源
それでは、次にMIX後の動画を聴いてみましょう!
音質がクリアになって、音量も均等になったので、歌詞がはっきりと聴こえるようになっていますね!
結論、MIXしよう
聴き比べると一目瞭然でしたね……!
ですので、クオリティの高い音源を目指すならMIXは必ずしましょう!
まふまふさんのMIX方法やソフトが知りたくなった人は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
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MIXに必要な機材とソフト
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ここまで読んで頂くと、歌ってみたはMIX作業が必須だと分かってきたかなと思います。
また、自分でMIXをしてみたいと思った方もいるのではないでしょうか?
そこで、MIXに必要な機材とソフトも簡単に見ておきましょう。
MIXに必要な機材とソフトは下記の4つです。
- パソコン
- ヘッドフォン、スピーカー
- DAW
- ピッチ補正、ノイズ除去プラグイン
ちなみに、パソコンはWindowsでもMacでも大丈夫です。
パソコン以外の機材は、トータル10万くらいあれば用意できますよ!
とはいえ
「ちょっと予算的に難しいな……」
という人もいますよね……!
その場合は、MIX師に依頼してみるのが良いと思います!
MIX師の探し方が知りたくなった人は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
【プロが教える!】定番のMIX依頼サイトとおすすめのMIX師
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MIXの手順
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「MIXに必要な機材は用意したけど、どういった手順で進めればよいか分からない……」
と困っている人も多いですよね……!
そこで、MIXの手順も簡単に見ておきましょう。
MIXの手順は下記の9つです。
- ノイズ除去
- タイミング補正
- ピッチ補正
- ハモリ生成
- 音量調整
- 音質調整
- エフェクト加工
- バランス調整
- 音圧調整
「こんなにやることあるの……?」
って思いますよね……!
MIXって、こういった細かい作業の積み重ねなんです。
曲によっては仕上げるのに1週間以上かかってしまうこともあるんですよね……
ですが、ひとつひとつ丁寧に作業することで、リスナーに気持ちよく聴いてもらえる音源が出来るのです。
チャレンジしてみたい人は是非、頑張ってみてください!
詳しいMIXのやり方が知りたくなった人は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
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MIX依頼をしてみるのもあり
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ここまで見てもらうと分かると思いますが、MIXってめちゃくちゃ大変ですよね……
「自分でMIXするのは絶対ムリ……!」
って思った人も多いのではないでしょうか?
そんなときは、無理せずMIX師に依頼してみましょう!
MIX師の探し方は、おもに下記の3つです。
- スキルシェアサービス
- SNS
- 個人サイト
たくさんMIX師を見てから選びたい人は、ココナラのようなスキルシェアサービスが良いと思います。
予算がないので無償でMIXをしてくれる人を探したいと思った人は、Twitterで探してみましょう。
徹底的にクオリティにこだわりたい人は、有名MIX師の個人サイトから依頼してみましょう!
詳しいMIX依頼のやり方が知りたくなった人は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
【プロが教える!】定番のMIX依頼サイトとおすすめのMIX師
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「MIXするとどうなる?」といった内容について解説しました。
MIXするかしないかで、音源のクオリティがかなり変わるのが実感できたのではないでしょうか?
とはいえ、MIXって時間もかかりますし、いろんな技術を習得しないといけません。
ですので、自分でMIXをするのは大変だなと思ったら、お気軽にSoundTreatmentへご相談下さいね!
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