こんにちは。【歌ってみたMIX依頼の定番】「SoundTreatment」のSan-Tです♪
歌い手さんやMIX師が「頭出し」という言葉をつかう場面をよく見かけると思います。
今回は、歌ってみた界隈での「頭出し」についてと・・・・
そのやり方について解説していこうと思います♪
目次
頭出しとは
歌ってみたをやっている人なら、「頭出し」という言葉は聞き馴染みあるのではないでしょうか!!
よく言われるのが『カラオケファイル』と『録音して書き出したファイル』をDAWや録音ソフト上に読み込んだときに、歌い出しがカラオケ(曲)に合っていると「頭出しができている」状態という話です。
録音が終わった状態(頭出しが出来ていない状態)
録音が終わった段階では、上の画像のような状態で沢山の音声データが出来上がっている状態です。
上記画像のままを書き出すと、13個の音声データが書き出される事になります。
この状態で書き出したデータをMIX師が読み込むと…
上記画像の用に全てのデータがバラバラに、しかもヴォーカルとオケがズレた状態で読み込まれてしまいます。
MIX師さんはこういったデータを貰うと、一つ一つの音声データを歌い手さんが録音した位置に戻していく作業が必要になります。
バラバラのパズルのピースのようになってしまう為、非常に時間がかかってしまいます。
頭出しとは?
上記の用にそれぞれのヴォーカルデータ(メイン、ハモ、コーラス等)を、それぞれ「頭から最後まで空白を含めて」書き出す事を頭出しと呼びます。
この状態で
ぜひ、記事を読んで解決していってください♪
頭出しが必要な理由
「頭出しやらなきゃダメ!」と言われるものの、「頭出し」ってそんなに必要???
と思う方もいると思います。
mixの依頼をする場合、「頭出し」はかなり重要です。
頭出しが重要な理由
先ほどと話が被りますが、頭出しが出来ていない状態だとmix師側の作業が膨大に増えてしまいます。
作業が増えるくらいならなんとかなるものですが、歌のアレンジされている場合に歌い手さんが考えたリズムが伝わらない可能性もでてきます。
特に原曲に入っていないコーラスなどは、歌い出しがどこになるかによって、その後の部分の合わせる位置が変わることが多いのでmix師側では合わせづらいです。
頭出しができていないという理由で、依頼を断られてしまうということもあるそうですよ!
リテイクのことも含めて、揉める要因になることもあり得るので、「頭出し」は、疎かにしてはいけない大切な作業なのです♪
正直頭だしにかけている時間があったら、もっとクオリティーが上がるようなリズム編集やピッチ編集、ミキシングに時間をかけてもらった方が歌い手さんとしても得ですよね。
もちろん無償で依頼している場合なんかは得に、MIX師さんのモチベーションにも関わってきます。
こういった部分が結果としてクオリティーに影響してきますよ!
頭出し&書き出しのワンポイント!
ここまでで解説中心に書きつつ、注意事項もふわっと触れていきました!
まとめながらその他の注意事項など紹介しようと思います♪
無駄に分かれているトラックは1本に
複数トラックを使って、部分ごとに録音すると、画像のような感じになると思います!
後ろは被らないのは、パッと見てもわかりますね!
しかし、前の部分は被っているかも???という状態。
こういうときは波形の拡大をして確認していきましょう。
拡大するとわかりやすいですね!
被っている様子はないので、わかりやすく上のトラックに移動させると良いかもしれませんね♪
複数トラックを1本に書き出すときの注意点
こちらの画像を見て「波形が被ってないし、1本で書き出して平気!」と思う方!!
まだまだ確認不足ですよ!!!w
波形を縦に拡大してみると・・・
歌とブレス音が被っていますよね!
こういう場合に分けて書き出す方が多いのですが、歌い手さんが1本にするかどうか判断するのが理想だと思っています!!
ブレスを消して1本にするのか、前後を続けて歌うように録音をやり直していくのかなど♪
とにかくブレスやノイズが歌に混ざった状態で書き出さないように注意です^^b
一人で歌っているときなど、歌っているのにブレス音が聴こえたら変ですよね?
そういう意図がある時は、もちろん◎!
録音ソフト別!頭出しの書き出し方法をご紹介!
mix師さんにデータを送ったら「ズレている!頭出しがされていない!」と言われてしまった!!!
「カラオケに合わせて歌って、書き出したはずなのに!?」
そんな経験された方も少なくないはず!!
なぜそうなったのか解決できるように、Protools、StudioOne、audacityでそれぞれ解説していこうと思います。
Protools
Mac:⌘+option+BWindows:Ctrl+Alt+B
書き出したい範囲を選択して書き出していきましょう♪(頭出しの場合は曲の頭から最後までを選択!)
ちなみに書き出したいトラックをソロにするか他のトラックをミュートにしておかないと、
選択範囲の音が全部まとめて書き出されちゃうので注意です!!
①ファイルタイプの選択
特にこだわりがなければWAVファイルで良いと思います。
SoundTreatmentでは、『24bit 48kHz WAV』をオススメしております♪
②フォーマットの設定
フォーマットは歌の場合『モノ(合計済み)』を選択しましょう!
この設定でモノラルで書き出されます。
ちなみにここを『インターリーブ』にするとステレオで書き出せます。
もし、カラオケを書き出す必要があるときは『インターリーブ』を選択して書き出してみてください。
StudioOne
書き出したい範囲を選択して、上メニューの『ソング』から『ステムをエクスポート』を選びましょう。
ショートカットは「⌘+Shift+E」です♪
①フォーマット設定
Protoolsの解説でも書きましたが『24bit 48kHz WAVファイル』がオススメ設定です。
②範囲選択
Protoolsで慣れてしまっているのもあり、正直ややこしく感じましたw
マーカーで範囲選択しているかドラッグで範囲選択しているかでここの設定もいじる必要があるようです。
画像のような設定で範囲選択した部分を書き出すことができました。
③オプション
歌の書き出しの際、意図がある場合を除いてモノラルで書き出します。
モノラルで録音されていると思うので、『モノトラックを維持』にチェックがついていることを確認してOKを押したら書き出しが始まります♪
Audacity
各社から無償でDAWが提供されていますが、それでもaudacityが扱いやすくて使っているという人もいる思います!
audacityを扱っている人でよくあるミスが、『カラオケも一緒に書き出していたり』『歌がステレオファイルだったり』です。
Protoolsと同じように、書き出したい範囲を選択して書き出しを行なえばできますよ♪
『ファイル→選択したオーディオの書き出し』を選んでいきます!
※書き出したいトラックをソロにするのを忘れずに!!
あとは保存場所の選択画面などでてくるので、
任意の設定や場所を選択して保存して終わりです!
まとめ
今回は、意外と失敗していたりできなかったりしがちな「頭出し」を紹介させていただきました。
Protoolsとaudacityで解説させていただきましたが、他のDAWでも同じように範囲選択して書き出せばできると思います!
書き出しの後、自分の使っているDAWやソフト上に読みこんで確認すると良いですよ♪
読み込んでカラオケと歌がズレていたら、設定や選択範囲を確認しつつ書き出しをやり直しましょう!
やりとりをスムーズに行うためにも「頭出し」は大事なので、ぜひマスターしてみてください♪
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