【女子高生が消える？】"拝啓ドッペルゲンガー"歌詞解釈

今回は2017年大ヒットボカロ曲の"拝啓ドッペルゲンガー"の歌詞・MV解釈をしていきます。

拝啓ドッペルゲンガーの歌詞に隠された暗い闇について掘り下げていきたいと思います。

あくまで僕の解釈で"拝啓ドッペルゲンガー"の歌詞解釈を進めていきますが、「ここ違うんじゃない？私はこう思うけどな」といった解釈に関するコメントもたくさんお待ちしております。

それでは拝啓ドッペルゲンガーの解釈へ

拝啓ドッペルゲンガー」2017/05/31

作詞・作曲：ke-sanβ 
公開日：2017/05/31

拝啓ドッペルゲンガーは再生回数500万回を越えていて、2017年を代表するボカロミリオン曲です◎

作曲したのはke-sanβさんで、拝啓ドッペルゲンガー以外にも多数のミリオン曲を作曲しています。

▼六兆年と一夜物語
▼カミサマネジマキ
▼インビジブル
▼人生リセットボタン
▼イカサマライフゲイム

など数々のミリオン越えの神曲を排出しているボカロPです！

僕個人的には、「六兆年と一夜物語」「インビジブル」が特に推しているのでぜひ聴いて欲しいです◎

拝啓ドッペルゲンガー歌詞解釈

"拝啓ドッペルゲンガー"の示す意味

本来「ドッペルゲンガー」は人生の終わりの前兆だと一般的に解釈されています。

しかし、終わりにしたいと考えているのに「もう一人の自分が居たら」とは普通考えないはずです。全て終わりにしたいと願っている状況ではないと歌詞から分かります。

だから、曲に出てくるドッペルゲンガーは、そういった前兆ではなく本人に入れ替わろうとしている影なんじゃないかと考えられます。

また「艱難辛苦」は、色々な困難や嫌なこと意味します。

主人公は、困難などのめんどくさい事を自分の代わりにしてくれる誰かが欲しいと考えているんだと歌詞から推測できます。

そういった人の甘えや怠慢に漬け込んで、ドッペルゲンガーが主人公に入れ替わろうタイミングを見計らっているんじゃないかと解釈できます。

最初、解釈をしていく中でドッペルゲンガーではなく二重人格を示しているんじゃないかと思いましたが、2番以降の歌詞でそうではないなと思いました。

過程より結果

「過程なんてどうでも良い、とにかく結果が欲しい。」

と主人公は、努力とかに無関心であることが歌詞から解釈できます。自分が楽に生きることだけを考えているんじゃないかと思います。

そんな主人公に対してドッペルゲンガーは、「まあ、君のためにはならないだろうけど僕は君の分身でしかないから、君が言うならなんでもやるよ笑」と言いながら本人の代わりを演じていきます。

主人公自身が気づかないうちに、着々と主人公の存在と入れ替わる為に主人公の代役をします。

混濁と交差

主人公がドッペルゲンガーに色々なことを任していくうちに、色々なことが以前よりうまく回っています。

友人関係、勉強、全てにおいて主人公よりもより良い主人公になっていきます。

その中で主人公は「君は誰？」「僕は誰？」と、「あれ、僕のいる意味は？」どんどん自分の存在意義が分からなくなって行きます。

でも、本人は元々「結果」を求め「課程」は気にしないことから、自己実現のためではなく、周りの目を気にする人格だと思います。

だから本人的には思うところも多少あるけど周りからの評価など、一応はすごく満足している状況だと推測できます。

「だけど、君は僕？僕は君？僕ってなんのためにいるの？でもみんなから僕褒められてる！」そんな終わらない葛藤の輪廻に落ちて、狂って行きます。

それがドッペルゲンガーの狙いとも知らずに、自己の葛藤をしているうちにドッペルゲンガーに自分の周りからどんどん囲い込まれます。

何かが可笑しい月曜日

ある月曜日。いつもの日常が明らかにおかしくなっていることに主人公は気づきます。

全部うまくいってたはずなのに、僕が望んだ「結果だけ」が生まれているはずなのに明らかに周りの人の反応が以前と違うものになっています。

「いつもと違う？お前誰？どした？」「なんか今日静かじゃない？」僕じゃない僕(ドッペルゲンガー)をみんなが肯定していきます。

ドッペルゲンガーに主人公の居場所奪われたことを気づいた瞬間なんじゃないかと思います。

気づいた時には、主人公とドッペルゲンガーの立ち位置は変わっていました。

存在を返して

どこに行ってもお父さんやお母さん、友達ですらみんな主人公のことを知らない。

本当の僕を知ってる、覚えている人がいない。

主人公自身の甘えから、周りから認められる為に頼んだのに気がついたら本当に主人公の全ての代行者になってしまった。主人公の存在が消えます。

「僕の居場所を返して！君は僕の分身じゃないの？」

主人公は悲惨な叫びをあげました。

ドッペルゲンガー=侵略者

「生憎様だがこっちはこっちで随分心地が良くて」 とドッペルゲンガーが笑いながら主人公に対して言います。

「貴方が自分の全てを代行して欲しいって言ったんでしょ？何今更返して欲しいとか甘いこと言ってるの？」

「欲しいならお前が奪えよ。」

気付く頃にはもう遅く、主人公の居場所が全部ドッペルゲンガーに奪われてしまいました。主人公の存在は完全にみんなの中から消去されました。

気がついたら主人公がドッペルゲンガーになってました。

命の椅子は一つ

主人公の甘えが原因で、主人公の存在を失いました。

主人公は、誰からも存在してない者として扱われます。

でもそうなったのは自業自得であって、命の器は一つしかないわけで、嘆いてもドッペルゲンガーに渡してしまった主人公に後悔しても何も現状は変わりません。

主人公は、誰でもない影(ドッペルゲンガー)になり果てました。

「誰か僕に生きるための器をください」と主人公は泣いています...

委ねあって許しあって

ドッペルゲンガーの輪廻は今まで主人公が気づかなかっただけでずっと行われてきたことで、そう移り変わることで世界が形成されているという風に解釈できます。

「僕はちゃんと君の人生を歩んで行ってやるよ。次君が何をすればいいか、わかっているよね？」と主人公の存在を奪ったあいつ(ドッペルゲンガー)が囁きます。

今まで、生きているようで生きていなかった主人公が、良くも悪くもこのことをきっかけとして本当の意味で次の器を探す為に.生に執着しようとしています。

拝啓ドッペルゲンガーです。

ドッペルゲンガーの存在を理解した今、元の主人公はもう奪われたからもう元に戻ることはできません。

だから主人公は元の生きていた世界に戻る為に、ドッペルゲンガーと言う名の影から抜ける為に、前の主人公のような自分の代わりを探しているような人を探します。

「拝啓ドッペルゲンガー」歌い手まとめ

拝啓ドッペルゲンガーのおすすめ歌ってみたも個人的にまとめてみました！

お時間あれば是非聞いて欲しいです。

①拝啓ドッペルゲンガー／まふまふ【歌ってみた】

まふまふさんの中性的な声と高音が凄く曲に合っていると思いました。

またYoutubeでの再生回数も800万回を突破していて、圧倒的人気感がします。

02:47からの歌い方がかなり好きなので聞いて欲しいです。

②☪ 拝啓ドッペルゲンガー ／ 天月-あまつき- 【歌ってみた】

みんな大好き天月さんです。

再生回数はまふまふさんに次ぐ300万回です。天月さんのアレンジが本当に2人いるような感じに歌ってたりとかなりいいです。(00:42からのあたりとか特に)

天月さんの甘くも力強い声が最高なのでおすすめです！

③拝啓ドッペルゲンガー 歌った【あらき feat.nqrse】

あらきさんとnqrseさんのコラボ曲です。

イントロから始まるnqrseさんのラップがめっちゃかっこいいです。

上記紹介した歌い手さんとはまた違う2人の世界観が広がっていて、甘いイケボじゃなくて本当にかっこいいという感じです。

④そらる-拝啓ドッペルゲンガー 【歌ってみた】

そらるさんのドッペルゲンガーの再生回数は150万回を突破しています。

動画の説明欄見て驚いたのですが、そらるさんはMIXを依頼しないでご自身でしていました！

声もよくてミックスもできるのは本当羨ましいです...

⑤【◇合唱◆】拝啓ドッペルゲンガー【男女８人＋α】| Dear Doppelganger [Nico Nico Chorus @cherry]

松下さん、灯油さん、葉月優さん、赤ティンさん、まふまふさん、みゅさん、大神アキラさん、あやぽんず＊さんの8人の歌い手さんの合唱です。

男性女性混ざってのドッペルゲンガー凄くいいですね！8人いると凄くサビ盛り上がりますね。

⑥＋α／あるふぁきゅん。 - 拝啓ドッペルゲンガー【歌ってみた】Alfakyun. - Dear Doppelganger [Cover] 敬啓分身 (試唱）

圧倒的な声量が特徴的なあるふぁきゅんさんの「拝啓ドッペルゲンガー」です。

再生回数は70万回と少ないですが、

あるふぁきゅんさんのニコニコ会議などの実際のライブ映像を見るとやばいです。

僕も個人的に生で1回見てみたいなあって思っています。

⑦拝啓ドッペルゲンガーを♂が原キーで歌ってみた!! By うみくん

度々登場しますが、うみ君のドッペルゲンガー！

なんといってもすごいのが男性なのに高音から逃げずに歌い切ります。

それに、歌ってみたでは珍しい本人登場です。

楽しく聴けます♩

解釈についてのまとめ

結局は、自分を持って生きていない少年がドッペルゲンガーに奪われて初めて生きることってなんなのか、生きることの大切さに気づきます。

「奇跡の輪廻」は、ドッペルゲンガーが存在し入れ替わって行って世界をなしていることだと思います。

皆さんも自分を取られないようにご注意ください！！

今回はどんな感じで"拝啓ドッペルゲンガー”の解釈について書いていきました！

最後まで見てくださってありがとうございます！

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