なんだかんだ久々の更新になってしまいました。
歌ってみた動画で、よくこんなコメントを見かけませんか?
▼「加工しすぎ」
▼「補正感が出てる」
▼「加工で誤魔化してる」
歌ってみた界隈ではもはや「MIX」や「ピッチ補正」なんて周知の技術ですし、そんな背景もあってこんなコメントが書かれているのかなあと思います。
目次
本当にそれ「加工しすぎ」なの?
そもそも「加工しすぎ」っていう定義がどこからなのか考えてみようと思うんですが、「加工」って言っても色々あると思うんですよ。
例えば歌の音量やアタック感を整える「コンプレッサー」という機材があります。
これを通したら加工なのか?
それまた音質、低域、中域、高域などのバランスを整える「イコライザー」
これを通したら加工なのか?
仮にこれを“加工”と呼ぶのであれば、“加工”って基本的に意図や意味があるものなんですよね。
一般的にニコニコ動画のコメントで言う「加工」っていうよりは、より分かり易い
▼ピッチ補正
▼ケロケロボイス
▼ラジオボイス
この辺りだと思いますけどね。
僕的には「意味のない加工」については「加工のしすぎ」と言っていいのじゃないかなあと思います。
歌ってみたが「加工がしすぎ」と言われる背景
結局の所“歌ってみた”の根源って“ボカロ”じゃないですか?(違っていたらごめんなさい)
ボカロって人間に近いとは言えど、そもそもは「ロボ声」なわけです。
歌ってみたでラジオボイスやケロケロボイスなどが多用されているのってそこに繋がると思うんですよね。
そもそも本家がロボ声なので、それに寄り添うように歌ってみたもエフェクティブな加工したりするような文化に進化していったんだと思います。
なのでやっぱり一般的な音楽に比べて、比較的エフェクティブな加工は多いと思いますね。
ですが、余りにも「加工しすぎ」な音源があるのもまた事実です。
加工が曲や場面にあっていれば良いんですけど、明らかに変な加工している動画もありますよね。
そこはMIX師や歌い手さんのセンスによりけりだなあと思います。
そのバランス感はウチのスタッフのALEX-TUNEがとても上手いなあと思います。
加工でカオスには遊ぶのがが好きなのに、加工が邪魔してる感じじゃなくてちゃんと“歌を引き立ててる”んですよね。
みんなピッチ補正嫌いすぎじゃない?
そして思うのが「加工しすぎ」ってコメントの意図って
「本当は歌下手なんじゃない?ピッチ補正でズルしてんじゃないの?」
みたいな思いがぶっちゃけ殆どだと思うんですよ。
個人的には「なんでそこまでピッチ補正を恨んでいるのだろうw」と思います。
歌ってみたって「プロでもない」ライブでもない
独自の文化じゃないですか?
この文化って「動画上のものが全て」であって、じゃあ本人がプライベートでも歌が上手いかとか下手かとか関係ないと思うんですよね。
(もちろんプロレベルに上手い歌い手さんも沢山いるということ前提で)
個人的には「動画がカッコ良ければ、それがすべて」だと思います。
逆にいくら歌が上手くても「動画が魅力」でなければ、歌ってみたとしてはダメだなあと思いますね。
カッコいい事はどんどん取り入れていくべき!
結局は全てこれです。
曲に合ったカッチョいいエフェクトがあるなら、どんどん使ってみるべきですし、逆に曲に全然あってないダサい加工ならやめたほうがいいです。
そこには「歌を引き立てるための加工」という意図があります。
これが「このエフェクトを使いたい」ってのが先にくると絶対的にダサくなるんですよね
良きMIX師はその辺のバランス感覚に優れている人物だと思います。
まとめ
今回は「歌ってみたは加工しすぎ」なのか僕なりに解説してみました♪
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