すりぃさんの新曲「ビーバー」
2人の女性が描かれたMVですが、どのような物語が描かれているのでしょうか?
また前作ジャンキーナイトオーケストラとはどのような繋がりが?
今回はすりぃさんの「ビーバー」を徹底的に解釈していきます。
目次
ビーバーとは
是非みたい"ビーバー"のアイデアスケッチ
「ビーバー/すりぃ」のアイデアスケッチ。タイトルにもなってるビーバーをどう描くか、どう活かすかをなかなか決められず二転三転しました。自分の中でブレなかった部分はイントロを昔の海外アニメのオープニング風にするってことくらいかも。フィルムノイズ作ったりするのが楽しかった。 pic.twitter.com/SkGLIBGAsp
— ねこぜもん (@nekozemon) June 9, 2020
ビーバーができるまでに出されたアイデア集です。
まだ、みていない方は是非みてみてください◎
主人公が抱く劣等感とは?
「ビーバー」
自分の引き出しにはない世界観で、描くのに苦労したMVでした。女の子が主人公ということでシナリオも難しかったです。最終的に完成させられたのは主人公が周りに対して劣等感を抱いているという、僕自身との共通点があったおかげだと思います。https://t.co/e3wUA27ipn pic.twitter.com/H1H8Up5BsU— ねこぜもん (@nekozemon) June 2, 2020
MVを担当したねこぜもんさんは、Twitterにて"主人公が周りに対して劣等感を抱いている"というシナリオだと明かしていました。
主人公が周りに抱く劣等感はなんなのでしょうか...?
それではその謎を解くべく、歌詞の解釈の方に入りたいと思います。
ビーバー 歌詞解釈
鏡の中の誰かが今日も アタシに問いを
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
憂いの滲む浮かない表情で鏡を見つめる主人公、EMMA。
自問自答を繰り返す日々を過ごしている様で、一瞬ビーバーの頭をしたEMMAの姿が映ります。
これが歌詞で指している「魔物」にあたると考えられるのですが、
実はこの「ビーバー」は「女性の象徴」を表す隠語としても使われているらしいのです。
この後に出てくるビーバーのキャラクターがゲル状だったり、
青色(海外ではポルノグラフィーをブルーフィルムと表す)であること、
煌びやかな衣装に身を包んでいることと、この隠語から考えられるのは
EMMAはお水関係の仕事をしている、ということです。
青い青い伝染病さ
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
一人ぼっちで椅子に腰掛けるEMMAの後ろで楽しげに談笑している女性三人。
「自分に足りないのは美貌や金だ」と自分に言ってしまう様子から、この三人は人気のあるキャストであることが考察ができます。
EMMAも恐らくその人気が欲しいのでしょう。
がむしゃらにお水のお仕事を頑張った結果、性病に掛かってしまったのでは?と考えられます。
というのも「青い青い伝染病」で青は「あお」だけでなく、「せい」とも読むことができます。
そこから伝染病となると「性病」に結びつけるのが妥当ではないでしょうか。
売れたいなら。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
前半は言葉の最後に疑問符を付けて問い掛けていますが、
後半は断言する様に、試す様にその疑問符が消えます。
鏡と向き合いながら、自分に問いかけていたんでしょう。
鏡から出てきた手に掴まれ、その中に引きずり込まれてしまうのが幻覚か、
それとも何かの比喩か。
これから解き明かされていきます。
溶ける左脳、回るレコードに
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
左脳とは言語や計算力、倫理思考を司る脳です。
脳が溶けるから連想できるもの、となるとドラッグや麻薬ではないでしょうか。
回るレコードはドラックや麻薬による作用のことを指していて、
寄って目の回る(幻覚が見える)で、足元が覚束ないなどを表現している様に考えられます。
胡蝶の夢を語るアタシに
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
胡蝶の夢とは故事成語にあり、
夢の中で胡蝶としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、
それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか、という説話
(引用元:wikipediaより)
という説明があります。
「アタシ」は青色の女性、TEARを指してい流のではないでしょうか。
TEARを「アタシ」と表現していることから、EMMAとTEARは同一人物と考えられ、
次のセクションでは幼少期のEMMAが青い涙を流すシーンがあるので
この涙が具現化し、TEARの姿になったと考察できます。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
夢を語るTEARに対して、夢なんて持ったってくらい将来しか待っていないんだと管を巻くEMMA。
将来に希望を持てず、幼少期の経験から絶望を抱いており、
そんな彼女の心情を無視して夢を語るTEARに対して苛立ちを感じていることが分かります。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
そして影からスポットライトに照らされ、輝く女性たち。
彼女たちに劣等感を感じ、唇を噛み、悔しがるEMMAもといTEAR。
度々唇を噛むシーンが出てきて印象的ですが、
恐らくこの「唇を噛む」のを「ビーバー」とすりぃさんは表現しているのではないでしょうか。
売れたいけど。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
二番のBメロの前半は一番と同じ様に問い掛けていますが、
後半が変化していて、語尾が「けど」になっています。
このことからEMMAの中で何か迷いが出てきていることが分かりますよね。
心が揺れているEMMA、そしてその様子を見つめていたTearの後ろでビーバーが蝶(胡蝶)を飲み込み、膨張してしまいます。
ここから考えられるのは、劣等感に苛まれるEMMAを
自分を切り売りする様に、お水の世界が飲み込もうとしている様に見えますよね。
心摩耗、錆びたブレーキを
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
ここでようやく自分をがんじがらめにしていた過去や劣等感を
振り切る勇気を持つことができたのでしょう。
それらから逃げる様に自分だけでなく、TEARの手を取り走る二人。
確かに自分が憧れる彼女たちには勝てないかもしれない。
過去を変えることもできない。
でもそれも自分であると受け入れていこう。
管を巻いていたはずのEMMAは前を向き始めたのです。
ありのまま、これがアタシなの
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
ラストのサビではステージに一人の女性が出てきます。
顔が見えにくく長かった髪はバッサリと短く切られ、
TEARが身につけていた白い衣装とヒール、そして青色のリボン。
EMMAにとっての過去だったり、悲しさや悔しさ、劣等感による涙も全て受け入れた上で
「これがありのままのアタシだ」と自信に満ち溢れた姿を見せてくれています。
ドラッグからも離れ、それに踊らされる人生も終わりだと
自分を弱くしてしまうものから断ち切ることができたのです。
自分に自信を持てず、周りを羨み妬み、卑屈になっていた女性が
全てを受け入れ、自信を持って前へ踏み出す物語を描かれた作品ということが分かりますよね。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
そして最後に現れる看護師姿のEMMA。
これを見てピンとくる方もいらっしゃると思います。
何か繋がりがあるというのは間違いがなさそうです。
(画像引用元:ビーバー/すりぃ feat.初音ミク)
最後に
今回はすりぃさんのビーバーの歌詞を考察させていただきました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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