『命に嫌われている。』や『女の子になりたい』...歌ってみたからオリジナル曲まで
中性的なハイトーンボイスで歌い上げる『まふまふ』さん。
歌手活動から作詞作曲までも自ら手がけるまふまふさんは
一体どんな機材やソフトを使ってMIXをしているのでしょうか?
DAW、MIX方法、モニター環境など...まふまふさんの作業風景をまとめました!
1.DAW
Steinberg/Cubase
楽曲制作や歌ってみたの録音には、Cubaseを使用されているようです。
Cubaseは、主要なDAWソフトの一つとして挙げられる定番DAWです。
まふまふさんの他にもボカロPのかいりきベアさんや、歌い手の天月さんなど
インターネットで活躍するアーティスト達が多く使用しており、
多くの方に愛される名DAWと言えます。
また、まふまふさん曰くCubaseには最強の裏ワザがあり、
波形が小さい時にコンプレッサーを刺した状態でクリップゲインを持ち上げると
音が割れずに声に説得力が増すそうです!!
まふまふさん自身も
"この工程を踏むと歌ってみた動画のまふまふの声になる"
と言っていたくらいなのでぜひ真似したい工程です!
2.Cubase付属ソフトでMIX
普段は有料プラグインを使用してのMIXが多いまふまふさんですが、
Cubaseに付属しているプラグインでのMIX工程を
解説されていたので順を追って紹介していきます。
1.EQ
まふまふさんは歌を録り終えたらまず声の音質を調整するために、
EQ(イコライザー)をかけるそうです。
まふまふさんは付属ソフトの中ではStudioEQを使用していました。
まふまふさんのセッティングは
・120Hzまでのローカットで低音をスッキリに。
・220Hz付近をカットして、音と音が重なりやすい部分の渋滞を解消。
・4kHz付近をブーストして、ボーカルの広域を前に出すそうです。
イコライザーをかけると波形が整い、聴きやすいボーカルになるので是非行いたい工程です!
2.コンプレッサー
次にまふまふさんはCubase付属のCompressorをかけていました。
まふまふさんが歌ってみたを始めたばかりの時に使用していたらしく
初心者にもオススメできるプラグインになっています!
まふまふさんはHard Rock Vocalsというプリセットを使用していました。
コンプレッサーには大きい音を小さく、小さい音を大きくして
バランスを整える役目があるので音に迫力を与えてくれます。
また、画面の通りにセッティングするだけでも同じ効果が得られるのでぜひ試してみてください!
3.DeEsser
まふまふさんは次に、声の歯擦音(サ行など空気が歯に当たる時に発生する音)を抑えるために、
DeEsser(ディエッサー)をかけていました。
まふまふさんは付属ソフトの中ではde-esserを使用していました。
Male Ess Lessというプリセットを読み込ませるだけで、
まふまふさんと同じセッティングにできるのでぜひ使ってみてください!
4.Reverb
次の工程は、聞き馴染みがある方も多いのではないでしょうか?
Reverb(リバーブ)です!
リバーブは音に奥行きを与え、深みと厚みを与えてくれます。
まふまふはREVerenceというプラグインを使用していました。
こちらもディエッサーと同様に、LA Studioというプリセットを読み込ませるだけで、
まふまふさんと同じセッティングにできるので簡単に真似することができます。
3.有料プラグインでMIX
ここからはまふまふさんが普段、実際にMIXに使用している有料プラグインと使い方をまとめていきます。
まふまふさんの歌ってみた動画の音作りを求める方には必見です!!
1.EQ
まふまふさんはEQにWavesのQ10を使用しています。
こちらはシンプルな10バンドEQとなっており、初心者にもオススメです!
まふまふさんのセッティングは
・100Hzまでをローカットし、低域の要らない帯域をカット
・125Hz付近をカットし、声のモコモコ感の解消
・4kHz付近をブーストし煌びやかさを出すそうです。
EQの掛け方は無料プラグインでの工程と似ているので、
プラグインが変わっても同じ要領で取り込めそうですね!
2.チャンネルストリップ
次にまふまふさんはJACK JOSEPH PUIG(通称:JJP)といわれる
チャンネルストリッププラグインをかけるそうです。
まふまふさん曰く"ボーカルを最強にするプラグイン"だそうです!
操作するツマミやボタンが多くて難しそう...。
そんな方でも上記の画像の通りに設定するだけで
まふまふさんと同じように扱えます!
ぜひ試してみてください。
3.DeEsser
まふまふさんはディエッサーにWAVESのRenaissance DeEsserを使用しています。
また、まふまふさんはWaves DeEsserを使ってディエッサーを多段掛けするそうです。
同じ役割のプラグインを2つかける意味は?
そう思う方もいるかもしれません。
同じ用途のプラグインでも掛け合わせると相乗効果が見込めます。
また、どちらもThresholdのツマミを下げるだけの簡単操作で
耳に刺さる音を除去してくれる便利なソフトなので、
この機会にプラグインの多段掛けにチャレンジしてみましょう!
4.Exciter
4番目の工程では声にツヤや温かみを追加するために、
Exciter(エキサイター)をかけていました。
まふまふさんはエキサイターにOzone 9 Exciterを使用しています。
Dual Triodeモードで、
5kHz以上のツマミを上げて
煌びやかさと空気感を出す。
1kHz以上のツマミを上げて
ハリやツヤを出す。
・440Hz以上のツマミを上げて
温かみを出しているそうです。
細かい設定が苦手な方や、初心者の方は
上記の画像を参考に設定するだけでも同じ効果が得られます!
5.Reverb
まふまふさんはリバーブに、WAVESのRenaissance Reverbを使用しています。
プリセットはHall2で音の散らばりを無くしまとまりを出して、 その後EQ ローカットハイカットで整えているそうです。
6.Delay
最後の工程は、Delay(ディレイ)です!
ディレイは遅れて付いてくる音を加えることができます。
カラオケで馴染みがあるエコーに似ているのではないでしょうか。
効果はリバーブと同様に音に深みや厚みを与えてくれます。
まふまふさんはディレイにWAVESのH-Delayを使用しています。
設定はDelay 1/8Dで付点8分遅れて音が付いてくるように、
FeedBackは38に設定して、ピンポンディレイモードにしています。
その後リバーブと同様にEQ ローカットハイカットで整えているそうです。
7.オクターブ下を追加
※この工程は必要であれば行う作業で、必ず行った方が良いものではないです。
まふまふさんは中低音が薄くなった際に、
自分の声のオクターブ下(通称:オク下)を追加するそうです。
このプラグインはまふまふさんが使用しているCubaseには
初めから付属しているのでお手軽に試せるのではないでしょうか。
3.まとめて買うとお得に
ここまでプラグインを複数紹介してきましたが、
それらが全て入ったバンドル商品も販売されています。
一つ一つ買うよりもお得に入手できたり
ここでは紹介していない便利なプラグインがたくさん入っているなど
メリットがたくさんあるので要チェックです!!
Waves Mercury
まふまふさんも所持しているバンドル製品で、
WAVESの製品がほぼ全て入っているのが特徴です。
ただMercuryは¥290,400と手を出すのには覚悟が要りますよね...
そんな方にはWaves Platinumをオススメします。
Mercuryにプラグインの数では劣りますが、
この記事で紹介しているまふまふさんが使用しているプラグインが全部入っているため、
まふまふさんのように歌ってみたをMIXしてみたい方にはもってこいです!!
iZotope Ozone 9
こちらもまふまふさんが所持しているバンドル製品で、
上述したOzone9 Exciterが入っています!
Ozone9 Exciterは単品購入できないため
こちらのバンドルを要チェックです!
4.その他の機材まとめ
まふまふさんの歌ってみた環境を少しだけピックアップしてみましたので、
まふまふさんリスペクトの皆さんは是非チェックしてみてください!
PC
Cooler Master/Cosmos C700M
まふまふさんはWindowsPCを使用されているそうです。
またこちらは自作PCとなっております。
自作PCはパーツやソフトの選択肢が多く、
性能や価格面で自由度が高いのがメリットとなります。
まふまふ史上最強のPCを買った。
大きさも最強すぎて、防音室におけるスペースがない。詰み。 pic.twitter.com/UiDbj8k7cc— まふまふ@6月11.12日 東京ドーム2days (@uni_mafumafu) July 21, 2021
Apple/MacBook Pro
まふまふさんは外出先ではMacBookを使用しているようです。
シンプルでスマートなデザイン、
音楽業界でも愛用している方が多いPCです!
まふまふ氏、まさかの徹夜ぶっ続け仕事でいま帰宅しました。深夜に一曲作れたし、よきかな。
今から目覚ましなしでねる 何がなんでもねる ねるから ねるよそして新しいノートPCきたぁぁ!!!
動画編集用質問コーナー第2弾、たぶん明日明後日くらいに投稿できそう(`・ω・´) pic.twitter.com/xpmPxsbYEW— まふまふ@6月11.12日 東京ドーム2days (@uni_mafumafu) July 11, 2018
マイク
MANLEY/Reference Gold
▼でんせつのまいく を てにいれた!
あしたこそがんばろう! pic.twitter.com/4ZG5uohFHQ— まふまふ@6月11.12日 東京ドーム2days (@uni_mafumafu) February 6, 2021
MANLEY(マンレイ)は、真空管プロセッサーを使った業務用スタジオ機器を扱っているアメリカのブランドです。
こちらのマイク、お値段はまさかの¥825,000です...。
名前の通り、見た目も金色で高級感があるデザインがカッコ良すぎますね!
モニター環境
オーディオインターフェース
RME/Fireface UCX
高性能かつコンパクトなオーディオインターフェイスで、プロや本格的にDTMを行う個人の方まで
幅広い層の方に使用される、いわゆる”間違いない”モデルの機材です。
現在は生産完了となっており、後続品として「UCX II」が発売されています。
モニタースピーカー
GENELEC/8050BPM
モニタースピーカーの大手、GENELECより発売された8050BPM。
プロフェッショナルなスタジオで採用されていて、
低音から高音まで高クオリティで再生でき、正確にモニター出来ることから、
レコーディングスタジオやプロミュージシャン達に愛用されています。
ヘッドフォン
AKG/Q701
Q701は開放型のヘッドフォンです。
イヤーパッドが大きく、アジャスト機能も付いていて
長時間の作業にもオススメの高品質ヘッドフォンです。
5.まとめ
以上になります!
まとめてみると、あの繊細な声も色々なプラグインを駆使して造られているんだなという印象でした。
そして歌い手ながら器用にMIXもこなすまふまふさんの実力に、
あらためて驚かされました!!
みなさんも是非、参考にして自分の歌ってみたMIXに活かしてみては良いのではないでしょうか!?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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