先日公開されたカンザキイオリさんの曲「死ぬとき死ねばいい」の歌詞、MVにはどんな意味が込められているのでしょうか?
代表作「命に嫌われている。」に近い印象を受ける当曲。
「死ぬとき死ねばいい」について徹底的に解釈していきます。
目次
「死ぬとき死ねばいい」とは
"死ぬとき死ねばいい"は2019/11/13に公開されたカンザキイオリさんの曲です。
歌っているのは鏡音レンとリン。
命に関わる曲に少年少女の声が共鳴しとても胸に響く曲となっています。
「あの夏が飽和する。」の続きの曲
"死ぬとき死ねばいい"は、前作"あの夏が飽和する。"の続きの曲だと考えられます。
「あの夏が飽和する。」では、主人公は一人の少女に出会って心を開いていきますが、主人公の前で首を切りこの世を去ります。
MVでは何度も少女が出てくる事から続きの歌であると解釈できます。
登場人物
主人公の少年
今回の主人公は成人している少年です。
回想として何度も幼少期の主人公が登場しています。
過去に一緒にいた少女
黒髪の少女は以前、主人公の前から去った大切な人です。
亡くなっている為なのか表情は出ません。
とても美しく繊細に描かれているのは、主人公にとってかけがえのない存在だった事を意味していると考えられます。
「死ぬとき死ねばいい」歌詞解釈
死のトラウマを抱えた少年
「いつか人は死ぬ」その言葉だけが
少年の脳裏に焼き付きます。
目の前で大切な人が自ら命を絶っている事を見てしまった経験も影響しているのではないでしょうか?(あの夏が飽和する。より)
目の前で大切なひとの命がなくなるのはトラウマとなるはずです。
「死」という概念が染み付いている事を「カビ」と表現している事からも
少年にとっての「死」は離れられずとても恐ろしいことだと解釈できます。
少年は「死」から逃げるために"3大欲求とお金"で忘れようとします。
「僕はもう大人になりました。」の歌詞にもあるように
我慢できる=心を押し殺すことができるようになった事を意味します。
少年の死生観
生きる意味はそれなりにあるし死んでしまうときに死ねばいい話だろ
「死んでしまう時に死ぬ」
一言ですがとても深い考え方だと感じます。
終わりばかり見るのではなく
勝手に終わるものは意思とは関係なく終わる
命の儚さと虚しさについて言及していると解釈できます。
少年の心の灯火
鬼灯は爆ぜて 獣たちは旅をする
少年にとって少女の存在は大人になった今もずっと中心にいて
過去は許されたと自分で言いながら
全てにおいて少女の事を考えてしまいます。
「鬼灯(ほおずき)」は、真っ白な可憐な花を咲かせますが実はすぐに真っ赤に染まってしまいます。
歌詞では少女のことを鬼灯、大切なものを無くし理性を失っている少年を獣に例えているのではないでしょうか。
鬼灯(少女)がなくなってしまったから獣(少年)は旅(放浪)していると解釈できます。
晩夏になくなった少年少女
少年は少女を失った季節である夏に強く思い出します。
「晩夏に君の肌にくしゃみをした」と歌詞に表現されていますが
くしゃみについて、中世では鼻から魂が抜け出すことを「くしゃみ」と考えられていたそうです。
少女がいなくなった時すでに魂(少年の心)は抜け出していることを意味しているのではないでしょうか。
どうか恨まないで...
なあ どうか恨まないでくれ
僕は今を生きるんだ
君はもう 死んでいるんだ
少年は、少女なき今もそこそこうまく生きています。
しかし少女がいないのにのうのうと生きている自分を許せない節もあることがわかります。
そばにいながら少女を救えなかった過去の自分に罪悪感を抱いていると想像できます。
「僕は今を生きるんだ 君はもういないんだ」
過去に囚われている自分にそう言い聞かせているように聞こえます。
残酷すぎる時の流れ
過去はゆっくり段々と薄くなっていく。
だけど今を生きている少年にとってはその時間はゆっくり過ぎます。
とても辛い生き地獄だ。と言っています。
正義ってなに?道徳ってなに?
それは自分が成長していく中で自分の中で形成されていくものです。
もう自分の中にあるのにまだ気づけていない少年を歌詞では綴っています。
少女の声
「さよなら 今は憧れがある」
少年の中にいる少女に対して言っているとわかります。
"人間らしさ=生きたいという意思"
だから少女を追うことはまだできないけれど、少女の言葉や思い出は忘れない。
「シアワセの4文字なんてなかった 今となっちゃ どうでもいいさ」
少女からの返事は
「今となっちゃ」と言っている事からも少女はもう気にしていないことがわかります。
少年を突き放すような言葉にも聞こえますが
少女は少年を恨んではいないように思い出の中を見るとそう感じます。
少年が今を生きれるようにわざとバッサリと言っていると解釈できます。
今を生きる少年
MVからわかるように少年が現実を生きている瞬間が
色づいた世界として初めて出てきます。
前に向かって転んでも一生懸命走っている姿が見えます。
何度挫折しても、悲しいこと、悔しいことがあっても
"生きたいから今は生きる"そんなメッセージが「死ぬとき死ねばいい」の言葉に含まれているのではないでしょうか。
ラストシーンでは...
曲の最後の瞬間
少年が横になっている脇に寄り添うように少女の影が手を握っています。
少女は少年を恨んでなどいなくてずっと寄り添って見守ってくれているのではないでしょうか...
最後に
「死ぬとき死ねばいい。」の言葉の裏には生きたいという人らしい意思が入っていることがわかりました。
曲のサビではボーカロイドの歌声が震えていて泣きそうになりました。
とてもメッセージや意味が込められた曲でした。
今回はカンザキイオリさんの「死ぬとき死ねばいい。」を解釈されていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
MIXでお困りの方、お任せください♪
SoundTreatmentでは、プロアマ問わずMIXで宅録のクオリティーUPのお手伝いをしています!
メジャー流通のアーティスト、100万再生越えのYoutuber、有名歌い手などを手がけるエンジニアがMIXを担当します。
年間500件近くのアーティストを担当し、多くの方から好評を得ています。
初心者の方でも、有名歌い手やプロの歌手と同等のMIXが可能ですよ!
\\いまなら初回2000円OFFキャンペーン中//
こんなことができます◎
・音程やリズムを正確に補正してもらえる
・メインの歌からハモリを生成しリッチな仕上がりに
・市販のCDのような高音質な音質、声質に加工してもらえる
ピッチ補正やコーラス加工・エフェクトもお任せで実現可能!
歌ってみたやボカロ曲のMIXやオリジナル曲・バンドMIXまでお任せください♪
Twitterフォローで最新記事をお届け♪
SoundTreatmentの更新情報、キャンペーン。MIX師の呟きをチェックしよう!