ツミキさんの「フォニイ」のボカロ曲にはどんなメッセージや意味が込められているのでしょうか。
- 歌詞の意味や内容
- 造花だけが知っている秘密とは
「フォニイ」について徹底的に解釈していきます。
目次
「フォニイ」とは
「フォニイ」は2021/06/05に公開されたツミキさんのボカロ曲。
Youtube本家の再生数は940万回。
歌ってみたでは、めいちゃんさんの641万回再生で、
他にもさまざまな方が100万を軽く超える大人気曲です。
儚くて切ないこの曲に
どんな意味が込められているのか解釈していきます。
「フォニイ」曲名の意味
フォニイの意味
タイトルの「フォニイ」は英語phonyからきています。
このphonyの意味は、
- 偽物
- インチキ
- 見掛け倒し
などになります。
似た言葉で言うと、フェイクが近いのではないでしょうか。
本記事では主に「偽物」や「見掛け倒し」の意味を採用して解釈していきます!
何が偽物?
少女が被っているのは狐のような、猫のようなお面。
後述する「絵画」や菊の花を考えると、
向けられる愛や自分の魅力、外見などが
偽物(フォニイ)なのではないかと考えられます。
なぜ少女はそう思ってしまったのか?
次から徹底的に解釈していきます!!
「フォニイ」の歌詞解釈
antipathy worldの意味
この世で造花より綺麗な花は無いわ
何故ならば総ては嘘で出来ている
antipathy world
フォニイ / phony - kafu [オリジナル]
antipathy(アンティパシー)とは、sympathy(シンパシー)の対義語です。
つまり、「同情」や「共感」の真逆。
「全く理解できない」、「嫌悪感を抱く」という意味です。
楽曲の中で、”造花”を綺麗なものだとしています。
造花のどの部分を綺麗だといっているのでしょうか?
造花とは、枯れることがない、作られた偽物の花です。
この、作られた(人工的)という部分が、綺麗な理由だと考えられます。
造花は存在そのものが、生花への嘘。
自然物(事実)より人工物(嘘)が評価される世界=antipathy world
と解釈できます。
絵画に込められた意味
鏡に映り嘘を描いて自らを見失なった絵画(メイク)
続く歌詞には、
言葉は枯れた=何も言えなくなった
事実が熟れている=現実を突きつけられている
この二つの状況が描写されています。
言葉が出なくなるほどまでに、追い詰められたのでしょう。
熟れる(熟成する)ぐらい嫌な現実に打ちのめされたのでしょう。
このままではいけないと思いました。
そして絶望した彼女は、メイクをし始めました。
このことから、少女は自分の見た目や魅力に絶望したのだと読み取れます。
素の自分(生花)ではなく、メイクした自分(造花)へと変わります。
さようならを言いたかった相手は?
さようならも言えぬ儘 泣いたフォニイ
メイクに手を出してから、彼女は自分を見失ってしまいます。
絆(ほだ)されるとは、
- 束縛される
- 心や行動の自由が縛られる
を意味します。
夜の手とは異性からの欲望のことでしょう。
そこから逃げられず、愛のように消えてしまった。
別れを告げたかったのは、過去の自分ではないでしょうか。
汚い部分をたくさん見て、傷ついた。
言葉が出なくなるほどに絶望した。
その悲しみのまま色気付いた。
そしたら見える景色も、自分自身も変わってしまった。
過去の自分と決別が出来ず、悲しみに暮れている切なさが読み取れます。
愛を否定している?
如何して愛なんてものに群がりそれを欲して生きるのだ
生花から造花になった少女には、さまざまな手が伸びます。
そのどれもが彼女を求めるもの。
彼女はそれをわかっていながら、
「愛なんてもの」と一蹴しています。
当初の雨に絶望していた面影は見えず、
すっかり大人になってしまいましたね。
きっと、彼女には熱っぽい視線が送られているのでしょう。
それこそ目が溶けてしまうくらい、魅力的になったのでしょう。
しかし彼女は、その魅力を虚像だといっています。
愛なんかくだらないと思っているのですね。
今夜も造花として生きるのでしょう。
胸を痛めていることを仮面で隠しながら。
造花だけが知っている秘密とは?
造花だけが知っている秘密のフォニイ
造花になったけれど、散々な日々も、絶望の雨も止まなかった。
結局何も変わらなかったんですね。
そこまで達観して、ようやく、
「さようならまたねと呟いた」んです。
過去の自分とお別れできたんですね。
そんな彼女(造花)が知っているフォニイ(偽物)とはなんでしょうか?
それは、他人の愛の薄っぺらさです。
生花のままでは見向きもされなかったのに、メイクをしただけで夜の手に絆される。
他人が見ているのは生花(素の自分)ではなく、造花(化粧をした自分)の方だった。
本質を見ていないのに、愛を囁く。
そんな愛はいらない。
動画の後半に少女が赤いキクの花束を逆さにします。
赤いキクの花言葉は真実の愛。
それを否定しているんですね。
こんな世界は嘘っぱちで、全く共感できない→antipathy world
なのではないでしょうか。
数あるボーカロイドの中でも、可不に歌わせているのが、憎い演出だと思いました。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はツミキさんの「フォニイ」を歌詞解釈させていただきました。
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