ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha) https://youtu.be/p9FJXfGHtDA

ボカロ曲解釈 コラム

【性別を超えた恋】「ヴィラン/てにをは」歌詞の意味を徹底的に解釈しました

ボカロ曲ヴィラン。公開からすぐに人気となりあっという間に700万再生を突破しました。

「きっと手を繋ぐだけでゾッとされる」

歌詞に表現される"嫌悪感"とは一体なんなのでしょうか。

主人公が抱えた"性"の悩みとは?

ヴィランにはどんな背景や意味が隠されているのでしょうか。

今回はてにをはさんの「ヴィラン」の歌詞やMVの意味を徹底的に解釈していきます。

 



ヴィランとは?

ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

ヴィランは、2020年2月7日に公開されたボカロPてにをはさんの楽曲。

公開から瞬く間に100万再生を突破し、

天月さん、宮下遊など様々な有名な歌い手さんがcoverして歌い手の間でも話題となりました。

 

ちなみに個人的には宮下遊さんの歌ってみたがとても素敵だと思っています。

まだ聴いていない方は是非聴いてみてください◎

宮下遊さんの華奢だけどドスの効いた声と歌い方にグッときますよ。

ヴィラン 歌ってみた/宮下遊

イラストを手がけたのはねここさん。

4年前にもfireflyという楽曲でてにをはさんとコラボされていた方です。

泣き出しそうな狂い出しそうな男の子の表情が堪らないですよね...

ツイートには「覚醒少年」とあるように

楽曲やMV、歌詞の中でだんだんと覚醒していく少年の姿が描かれています。

 

ヴィランは、愛の曲。

上のツイートは作曲者のてにをはさんが、ヴィランの歌詞を重ねたイラストをツイートしたものです。

真ん中には一番目立つ形で「愛」と大きく書かれています。

てにをはさんは楽曲を愛と捉えているのではないでしょうか?

ヴィランは「愛」をテーマにした曲だと解釈できます。

実際に歌詞でも愛されたい少年の姿が描かれていますよね。

それでは楽曲の意味や歌詞を解釈していきます。

 

「ヴィラン」曲名の意味

ヴィラン(=villain)は、悪役という意味です。

ヴィランは悪役という意味だけではなく、それ以上の意味合いがある言葉だとも言われています。

  1. 邪悪な人。悪党。
  2. フィクション作品において主な悪役。ヒーロー・ヒロインと釣り合うほどの存在感を放つキャラクター。

出典:コトバの意味辞典「「ヴィラン」とは?意味や使い方をご紹介」

2の意味に注目するとヴィランには悪い人という意味だけではなくて、

悪役であるけれど主役と釣り合うほどの魅力のある人物とも言われています。

他にも悪役の意味を含む英語は、baddie、rogue、scoundrelなど様々ある中であえてヴィランという言葉を選んでいるのは

「悪役だけではないんだ」
「ただの悪役だと思わないでほしい」

そんなメッセージが含まれているのでは?とも解釈できます。

なぜ主人公は物語の主役ではなく悪役として描かれているのでしょうか...?

歌詞から詳しく見ていきます。



 

「ヴィラン」歌詞解釈

ヴィランは愛の形を問う唄だった

「違う服着て君の前では男子のフリする」

出典:ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

イラストの見た目からわかるように、主人公は少年だということが分かります。

ですが、その彼は歌詞で"男子のフリをする"と言っています。

 

このことから主人公は「性同一性障害」なのではないかと推測されます。

同性愛とも考えられますが、"男子のフリ"という言葉で見た目が少年だということから心は女の子なのではないかと考えられます。

好きな人がいるけれど、本心を告げたら普通ではない自分を気持ち悪がってしまう

嫌われたくない。

だから、自分自身(性別)を偽っているのではないでしょうか。

 

拒絶される恐怖

きっと手を繋ぐだけでゾッとされる

出典:ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

好きな人にただの友人だと思われているからこそ、

主人公は好きな人に自分の恋愛感情を露わにすることはできません。

手なんて繋ごうとしてしまったら気持ち悪いと思われるに決まっている。

手を繋ぐことすら、普通の恋愛ができない

悲しい主人公の心情が歌詞から悲痛なほどに伝わってきます。

 

もし、自分が主人公の立場だったらどうでしょうか?

好きな人に本音も見せれずにずっと好きな人の前で仮面をつけて過ごす。

とても辛い状況なのではないでしょうか...

イラストでは笑っている表情をしているけど、左目には涙のペイントがされていますよね。

周りには笑顔で"普通のイイ奴"を演じているけどその心は泣いています。

 

歌詞ではその気持ちを「馬鹿げた競争(ラットレース)」だと表現しています。

ラットレースとは

ハムスターが回し車の上でずっと回っているように
働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状況を意味しています。

 

叶うために頑張るはずの恋なのに、主人公は自分を隠して友人のまま仲良くしようとしています。

このままでは恋は一向に前へ進むことも叶うこともありません。

ヴィランでは、決して「叶わないのに想ってしまう恋心」が描かれています。

その前進も後退もしない様をラットレースに例えていると解釈できます。

 

そう言う風に自分自身を卑下するのと同時に

垣間見える恐怖も歌詞からわかります。

心は女の子である自分を周りに知られれば、ミュータント(化け物)のように見られてしまう。

だからこそ、自分自身には蓋をしなければいけません。

主人公は"普通のフリ"を続けます。

 

男は男。女は女。

常識からずれた瞬間バケモノのように扱われて

もっとXとYのような記号的にとらえて貰えたらいいのに。

そんな主人公の想いが歌詞に綴られています。

 

べき論者様は批難する

善と悪のしがらみに囚われた「べき論者」は社会に大勢います。

そんな彼らは主人公が同一性障害であることを知ったとたん批難をし始めるはずです。

自分の常識外のことについては、認めないし拒否するからです。

 

大多数のべき論者からしたら

自分は常識から外れたヴィラン=悪役なのではないでしょうか。

「男はこうすべき」「女はこうすべき」のような男女差別の考えをする人をべき論者とまとめているのではないでしょうか。



 

Dr.Durand-Durand は誰?歌詞ではDr.Durand-Durandに迎えにきてほしいと願った主人公が描かれています。

Dr.Durand-Durand:
Barbarellaという大人向けの漫画で映画化もされている作品に登場する悪役の狂科学者。
彼は世界を壊そうとしていました。

Dr.Durand-Durandは物語の中の悪者で、世界を壊そうとします。

男子のフリをし続ける自分
自分を認知してくれない周り

嫌気がさしながらもずっと耐え忍んでいます。

主人公がDr.Durand-Durand を呼んだのは

この生きづらい世界を彼に壊してほしい。

Dr.Durand-Durand の作る世界に生きることを望んだのかもしれません。

そんな風に世界が壊れてしまえと願ってしまう自分は、

もう誰かにとってのヴィラン(=悪役)になってしまったと歌詞で表現されています。

 

助けてほしい時にヒーローを探すのではなく、助けを悪役に向かって願っています。

自分が普通ではないからヒーローには助けてもらえない。

そんな皮肉すらも感じるような表現ですね。

 

自分の性を隠す

主人公はなぜ男性と男性では恋愛できないの?

と疑問を抱きつつも、自分自身のことを偽り続けます。

ねぇ知ってんのか乱歩という作家のことを

出典:ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

乱歩は、大正から昭和期にかけて主に推理小説を書いていた江戸川乱歩という作家を示していると解釈できます。

彼は自身の趣向であるグロ・ナンセンスなどの当時は一般的ではなかった作風でヒットしました。

しかし、日本が戦争に入り、表現の自由の制限で内務省のブラックリストに載ってしまい(説による)

それでも戦後、猟奇・異常な愛を描き大衆から評価を得たそうです。

自分の趣向を批判されてもブレずに続けて、みんなから認められたそんな江戸川乱歩の生き方を尊敬していると考えられます。

そして、自身の生き方についても疑問を持っていることがわかります。

 

嫉妬ぐらいはさせてよ

自分の心は隠すから好きな人への想いぐらいなら許してよ。

そんな風に歌詞で綴っています。

彼の苦しすぎる恋愛に胸が苦しくなりますね。

「誰も知らない 知られたくない 皮膚の下」

心は誰にも見せずに生きてゆきます。

誰も知らないと言っていることからも、主人公は親にすら話さずに自分をひた隠しにしていると考えられます。

 



 

どこまでも悪辣に...

骨まで演じ切ってやれ悪辣に

出典:ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

悪辣は、目的を達成するためにはどんな手段も厭わないことを意味します。

今までは皮膚の下は誰にも見せないと言っていましたが

骨の髄まで演じきるというような表現があることから

自分までも騙して演じ切ろうとしているのではないでしょうか。

辛すぎる想いこそ無視してしまおうとしているのではないでしょうか。

辛いからこそ吹っ切れようとしています。

 

変わってしまった主人公の心

主人公の心は偽りと本音の二つがあると考えられます。

実際にMVでは赤と青の二人が存在しています。

 

青の彼の時に泣いている表情が見えることから

青が(女としての)本音。
赤が(男のつらを被った)偽り。

そういう意味を含んだ表現だと解釈しました。

最後のシーンでは主人公はずっと泣いていたはずの青色の自分が晴れ舞台できるような衣装を着て高らかに笑っています。

 

彼はもう自分の本音を諦めてしまったのでしょうか。

Mr.Crazy Villain Villain とあることからも

もうすでに彼は狂ってしまいたかったのかもしれません。

拝啓 Dr.Durand-Durand ここだよ

出典:ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

心がもう限界に来ているからこそ狂ってしまった方が楽だったのでしょう。

残っていた自分自身を否定してしまいます。

最後にもDr.Durand-Durand に助けを求めているような表現があります。

そんな彼の蛇蝎ライフは糜爛。

蛇蝎:サソリと蛇。人が忌み嫌うもの。

糜爛:爛(ただ)れる。

嫌われてどんどんおかしくなっていくことを案じています。

彼自身を受け入れ愛してくれる人は現れるのでしょうか。

仮面をかぶり続ける彼女は幸せになれるのでしょうか。

恋愛がもっと自由になればもっと息苦しくない世界になるのかもしれません。

 

最後に

今回はてにをはさんのヴィランを歌詞解釈しました。

性と愛について考えさせられる楽曲でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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