・ピッチ補正ってずるいの?
・プロはピッチ補正していないの?
・何のためにピッチ補正するの?
今回は「歌ってみた」のピッチ補正に悩んでいるあなたの為に…
「ピッチ補正はずるいのか?プロの歌手はピッチ補正してるの?」
といった内容についてお話していきたいと思います!
目次
ピッチ補正がずるいと感じる理由
今やピッチ補正は、MIXの作業のひとつとして当たり前のように行われています。
それでは、なぜピッチ補正はずるいと感じるのでしょうか?
おそらく、ピッチ補正がずるいと思う理由は
- 下手な歌をごまかしている
- 極端に補正された歌は、聴いていて違和感を感じる
- 音源は上手いのに、ライブで聴くと下手だった
と感じたことがあるからではないでしょうか?
ピッチ補正=ごまかす?
確かに、僕も時空が歪むほど、加工された顔写真を見ると
「えぇぇ。。。」
となるので、ピッチ補正はずるい、好きじゃないと感じる気持ちはよくわかります。
ですが、ピッチ補正という作業自体が良くないことなのでしょうか?
おそらく、
ピッチ補正=ごまかす
という印象が強く、本来のピッチ補正という作業が誤解されている気がしています。
ですので、改めてピッチ補正で何が出来るのか考えてみたいと思います。
ピッチ補正で出来ること
ピッチ補正で出来ることは主に、以下の3つです。
- 外れた音程を修正する
- カラオケの音程感に合わせる
- エフェクト効果として使う
外れた音程を修正する
本来のメロディと違った音程になっている箇所を、正しい音程に直すことが出来ます。
ただし、極端に外れた音程は、無理に補正すると不自然になってしまいます。
あと、勘違いされやすいのですが、声質、歌い方は直せません。
カラオケの音程感に合わせる
生楽器で録音されたカラオケの場合、必ずピッチが揺らいでいます。
そのため、数値的に正しい音程で歌っても、カラオケと馴染まないことがあるんです。
そういった場合、カラオケに馴染ませるためのピッチ補正をします。
逆に打ち込み音源はピッチが超正確ですので、歌も正確に合わせる必要があります。
エフェクト効果として使う
ケロケロボイスのようなアレンジのひとつとして、ピッチ補正を使うこともあります。
J-Popですと、Perfumeなどがアレンジの一環として積極的に使っていますよね。
ピッチ補正≠ごまかす
たしかに、外れた音程を修正する作業は、下手な歌をごまかすとも考えられます。
ですが、カラオケの音程感に合わせるのは、楽曲を調和させるための音楽的な作業です。
また、ケロケロボイスもアレンジの一環なので、音楽的な作業だと思います。
こう考えると、
ピッチ補正=ごまかす
だけが、すべてではないことが分かりますよね。
プロもピッチ補正している?
それではプロの現場では、外れた音程の修正はしないのでしょうか?
結論から言いますと、プロも外れた音程を修正することはあります。
ただ、誤解しないでほしいのが、必ずしもごまかすことが目的ではないということです。
プロがピッチ補正をするのはどんな時?
プロの現場では、だいたい5、6テイクほど歌を録音し、ニュアンスの良い箇所をつなげてベストテイクを作成します。
ものすごくこだわるボーカリストの方ですと、100テイク以上録ることもあります。
100テイクって、もう何がなんだかわからなくなりそうですよね…!
そんな中で
「ニュアンスが神がかってるのに、ピッチがちょっと惜しい…」
っていうテイクが生まれることがあります。
そういった場合は、ピッチを補正しても音楽的に良いテイクを積極的に選択します。
あと、プロの現場では
「マイクチェックで録った練習テイクが良かったよね!」
ってこともよくあるんですよね…!
ですので、プロの現場では、音楽的にベストなテイクかどうかを重視しているんです。
ピッチ補正をしないアーティストもいる
もちろん、今まで関わってきたアーティストの中には、ピッチ補正をしない人もいました。
その人は、ニュアンスが良くても、ピッチが惜しいのであれば、出来るまで歌います。
ですので、納得できる歌が完成するまで、1ヶ月以上かかることもありました。
そこまで、こだわった歌をリスナーに届けたい、というプロ意識はとても尊敬します。
歌ってみたはピッチ補正をすべき理由3つ
それでは、歌ってみたのピッチ補正はどうでしょうか?
僕の主観にはなりますが、ピッチ補正は積極的に使って良いと思います。
ピッチ補正を積極的に使ってほしい理由は、以下の3点です。
- ボカロ曲はピッチが正確だから
- リスナーに気持ちよく聴いてもらうため
- ピッチ補正が歌い手の成長につながる
ボカロ曲はピッチが正確だから
ボカロの曲は、さきほども話したとおり、打ち込み音源を使うことが多いです。
打ち込み音源は生楽器と違って、ピッチがとても正確なんです。
そのため、歌のピッチがほんの少しでもずれていると歌が浮いてしまいます…
かといって、打ち込み音源に完璧に合わせて歌うのはプロでも至難の業…
ですので、カラオケと馴染ませるためのピッチ補正は音楽的な技術と考えて良いです。
リスナーに気持ちよく聴いてもらうため
どんな歌い手であれ、共通しているのは、リスナーに聴いて欲しいと言う点ですよね。
さらに歌い手は、リスナーに気持ちよく歌を聞いて欲しいと思っているはずですよね。
であれば、まだ歌の技術が足りず、外してしまった音程を補正することは、ポジティブな作業と捉えて良いのではないでしょうか?
ピッチ補正が歌い手の成長につながる
ピッチ補正をしてもらった音源を聴くことで、正しい音程を覚えることが出来ます。
また、ピッチ補正では直せない声質や歌い方に気付けたりもします。
そうやって自分の歌を客観的な視点で聴くと、ボーカルのレベルアップに繋がります。
ですので、初心者ほど、積極的にピッチ補正を使ってみて下さい。
ピッチ補正による弊害3つ
さて、ここまでポジティブな話ばかりでしたが、もちろんピッチ補正の弊害もあります。
ピッチ補正の弊害は、以下の3つです。
- ピッチ補正をする前提で歌う癖がつく
- アコースティックな曲だと補正感が目立つ
- ライブで音程を外してしまう
ピッチ補正をする前提で歌う癖がつく
上手いMIX師であれば、たいていのピッチは補正できてしまいます。
ですが、それに甘えてしまうと、適当な歌をうたう癖が付いてしまいます。
スキルアップの妨げにもなりますし、適当な歌は、以外とリスナーに気づかれています。
アコースティックな曲だと補正感が目立つ
テンポが早い曲や楽器の多い曲の場合、わりとピッチ補正は目立ちにくいです。
ですが、テンポの遅いアコースティックな曲は、ちょっとしたピッチ補正も目立ちます。
ですので、ピッチ補正に頼りすぎていると、歌える曲が限られてしまいます。
ライブで音程を外してしまう
音源であれば、ピッチ補正で音程をいくらでも直せます。
ですがライブでは、そのままの歌が流れます。
ライブをしない歌い手であれば気にしなくても良いかもしれませんが…
上手いMIX師への依頼は上達するための近道
上手いMIX師であれば、あなたの声を生かした補正をしてくれます。
そうすると、MIX音源があなたが目指す理想の歌になります。
そのMIX音源を聴いて音程の復習をしたり、歌い方の研究をすればどんどん上達していきますよ!
上手いMIX師の探し方が知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【プロが教える】MIX師、MIXの上手い下手の見極め方。良いMIXとは?
まとめ
今回は、「ピッチ補正はずるいのか?プロの歌手はピッチ補正してる?」
といった内容について解説しました。
ピッチ補正に対する考え方は人ぞれそれですが、上手く利用することで、上達への近道にもなります。
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