Adoさんとjon-YAKITORYさんのコラボ曲「シカバネーゼ」
ドロッとした楽曲にはどんな意味が込められているのでしょうか?
今回はボカロ曲「シカバネーゼ」の歌詞を徹底的に解釈します。
「シカバネーゼ」とは
シカバネーゼは、2019年9月に公開されたボカロ曲。
Adoさんがカバーする前の段階ではボーカロイドのflowerが歌っていました。
flowerバージョンはこちら▼
シカバネーゼ / jon-YAKITORY feat.flower
もともとの曲名は「屍の行進」?
jon-YAKITORYさんのブログより
シカバネーゼはもともと屍の行進だったけれど、そこからキャッチーさを出すために試行錯誤して
「シロガネーゼ」から「シカバネーゼ」になったそうです。
絶望して無気力で何もしたくなくても、生きるためにはお金を稼ぐしかないから
体は屍なのに働く=行進させられる
そんな絶望した誰かが描かれています。
人が消費されていく日本の現代社会を描いている楽曲ですね。
「絶望の時ってこういう気分じゃない?」が描かれている
jon-YAKITORYが楽曲を一言でいうと絶望した時の気分を歌っているそうです。
「明日のことを考えるのも」
「何をするのも嫌になってしまう」
確かにその気持ちが心の底から溢れるような歌詞ですよね。
それではjon-YAKITORYさんのシカバネーゼを詳しくタイトルから解釈していきます。
「シカバネーゼ」曲名の意味
元のタイトルが「屍の行進」とあったことから、無気力でも働かなきゃいけない現状を皮肉していることが分かります。
また、「OOOOーゼ」という文字をみた時に無気力さや絶望を歌っていることからも
「ノイローゼ」という言葉とかけているのでは?と考えられます。
ノイローゼ:主に精神的な原因で生ずる神経機能の障害。
精神的に病んでいるのに、働かなければいけない。働かさせる。
そんな状況はもはや病的だといっているのではないでしょうか。
それではシカバネーゼの歌詞解釈に入っていきます。
「シカバネーゼ」歌詞解釈
周りもみんな生きる屍
明日の事を考える事も嫌になってんだ
「僕らなんて、僕らなんて」
明日のことを考えるのも嫌なくらいに憔悴しきっている主人公。
ここで注目したいのが「僕ら」と表現していることです。
こんな風になってしまったのは「自分のせいではない」そう訴えていると解釈できます。
考えても踠いても逃げられない
絶望している人に溢れている逃げられない牢獄のようなこの場所はまさに地獄です。
だから、どんなに頑張っても考えても逃げられずに
苦しい生活を淡々とこなすしかありません。
生きることが辛いと比喩していると解釈できます。
指を捧げる意味
主人公は心が砕ける前に戻りたいと願っています。
消費され尽くして、もう気力がない状態です。
「心が砕けてもう戻らない」
そう言っていることからも、主人公は精神が病んでいることがわかります。
精神病でいうと鬱や神経症(ノイローゼ)になっているんじゃないかと想像できます。
そんな主人公は、時を戻せるなら指を1.2本捧げてもいいと思っています。
"どんなことも厭わない"と言っていることから、神でも悪魔にでもすがりたい気持ちがあると解釈できます。
主人公の絶望は何が原因なのでしょうか。
笑えなくなった
主人公はもう笑えなくなっています。
当たり前のような喜怒哀楽の感情がなくなってしまったということがわかります。
歌詞でその感情は「君とともに」なくなったと言っています。
君は主人公の大切な人だったのではないでしょうか。
その君がいなくなった=亡くなったのではないかと解釈できます。
大切な人を失くしてしまったことで主人公は深く傷ついてしまったんです。
一千年たっても癒えない傷
人の一生は100年ほど。
それを超えても癒えない傷とは一生背負っても背負いきれないほどの罪だということです。
もう生きたくないとさえ歌詞では言っています。
「最後に笑ってよ」
同じような昔を過ごすことはできないけれど、
主人公はもう一度笑ってほしい=許してほしいと考えていると解釈できます。
誰かのせいにしたかった
主人公は「誰かを恨められたら良かった」と言っています。
彼は"極刑"(もっとも重い罪)を自身に望んでいることから、
亡くなった大切な人を失ったきっかけに絡んでいるとではいかと考えられます。
自分のせいで失った命なのでしょうか...?
だから、その罪悪感から罪を償わせてほしいと請い願っているのだと解釈できます。
「声が消えてくれない」
歌詞からも消えない罪悪感が感じられます。
神様、僕を壊して
そんな罪悪感や罪の意識に苛まれている主人公は
自身を壊してほしいと願っています。
命が続く限り、続く地獄の日々に嫌気がさしているのでしょう。
人によって罪が捌けないということは、
主人公が犯した罪は法律上のものではないことがわかります。
そこから考えられるのは
- 大切な人が自分を庇って死んでしまった
- 喧嘩の後に仲直りもできないまま失ってしまった
- 自分が原因でみづから命を絶ってしまった
推測ですが、上のような出来事があったのではないかと考えられます。
その罪の意識に押しつぶされそうな主人公が
生きる地獄を味わっていることが歌詞からわかります。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は「シカバネーゼ」を歌詞解釈させていただきました。
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