ぬゆりさんの新曲「祈りは空っぽ」のボカロ曲にはどんな物語や意味が込められているのでしょうか。
「祈りは空っぽ」について徹底的に解釈していきます。
目次
「祈りは空っぽ」とは
2019/12/13に公開されたぬゆりさんの新曲「祈りは空っぽ」。
ぬゆりさんが歌っているバージョンとVOCALOIDのflower・結月ゆかりが歌っている2つが公開されています。
機械的なVOCALOIDの良さとぬゆりさんの静かで胸に響く声どちらも本当に素敵です。
個人的にですが、最近本人歌唱verが流行っている中であえてVOCALOIDverを残してくれるぬゆりさん本当に好感が持てます。
登場人物
祈りは空っぽ | アボガド6 #pixiv https://t.co/OFMRQBI5nX pic.twitter.com/WM9KCy9Yzf
— アボガド6 (@avogado6) December 13, 2019
祈りは空っぽには二人の男の子の関係が描かれています。
一人目は、白髪の音楽を聞いている身長の高い男の子。
二人目は、黒髪の病弱な背の低い男の子。
MVを見ていると白髪の男の子の方が歳上に描いているように感じます。
また、病気でいる男の子にずっと寄り添っていることからも
二人の関係は「兄弟」だと想像できます。
歌詞・MV解釈
何度もリセットされる寿命
イントロでは白髪の少年が赤い液体の入った砂時計らしいものをひっくり返すシーンから始まります。
そして赤い液体が落ちたと同時に黒髪の少年に変わり、彼が動き出します。
この赤い液体は「黒髪の少年の命」を表していると考えられて
最初のシーンでは白髪の少年がその命をリセットしている瞬間が描かれています。
この後も赤い液体が入った点滴が黒髪の少年に刺され目覚めて、白髪の少年が笑顔で見つめている様子もあることから
白髪の少年は病弱な黒髪の少年を生かそうとしているのではないでしょうか。
心臓の鼓動を聞きたい
黒髪の少年がされている点滴には
黒髪の少年が生きている証明でもある「鼓動(脈拍)」が付いていて
その鼓動にヘッドホンをつけて白髪の少年が音を聴いています。
鼓動を白髪の少年が聴いていることから、彼にとって黒髪の少年が生きていることが重要だと言うことがわかります。
白髪の少年の想いが伝わってくるシーンですが、
一箇所違和感を感じるところがあります。
それは、白髪の少年はこんなにも黒髪の少年が生きていること(鼓動)に執着しているのに
黒髪の少年とは目を合わせずに、お互い顔を逸らしています。
稚拙が 俯瞰が 違った形を装い出す
実際に歌詞でも「違った形」と描いてあることから
白髪の少年の「愛」が違った方向に進んでしまっていることを
示唆しているのだと解釈できます。
【歌詞の意味】
稚拙:幼稚で未熟なこと。
俯瞰:高い所から見おろすこと。
執着し続ける少年
白髪の少年は黒髪の少年をずっと探して追っています。
僕は君だ 君は僕だ
この歌詞からも
彼にとって黒髪の少年はなくてはならない存在=生きる意味だと言うことがわかります。
黒髪の少年は病弱で壊れかけていることがMVから想像できます。
壊れかけている時には白髪の少年は彼を見ていません。
白髪の少年は、黒髪の少年の命の限界に
目を逸らしていることが描かれているのでしょうか。
聴けない声
白髪の少年は何が正しいのかどんどんわからなくなっていきます。
何も聴きたくないから、黒髪の少年が生きている事実(鼓動)だけを聴いています。
白髪の少年は点滴から繋がるヘッドフォンを常につけていることからも
"声"は聴こうとしていないことがわかります。
実際に点滴に記載していることは
「HEALTH:tired」(意味 健康状態:疲れた)
黒髪の少年伝えられない本音が描かれているのではないでしょうか。
白髪の生きて欲しいという願いはすでに砕け始め、
呼応するように心拍数は少し落ち始めています。
前に進めない少年
少年は前に進めないままで、
ずっと黒髪の少年の存在に依存し生かそうとしています。
少年は周りの声は聴こうとせずに周りはどんどん霞んでいき
追い越していきます。
安全さを切り売りして
黒髪の少年の命をつなぐために、感情や色々なものを犠牲にしていきます。
だから安全さは身体を意味していて、
少年の体にさらにヒビが入ってきていることからも
状態がどんどん悪くなっていると想像でき、
存命するために身体や心を切り取っていることを意味していると解釈できます。
またリセット。
黒髪の少年は壊れてしまいますが、
白髪の少年はまた砂時計を元に戻します。
その表情はとても暗く病んでいて
白髪の少年こそ心が壊れそうになっているように感じます。
この時の健康状態は
「HEALTH:sleepy」(意味 健康状態:もう眠い)
黒髪の少年は解放されたがっていることがわかります。
身体が檻になって中身はもう溢れない
黒髪の少年はもう楽になりたいが楽にさせてもらえない。
命を注がれている状態が歌詞にもMVにも描かれています。
先に限界だったのは...
黒髪の少年は、自分の砂時計を壊してしまいます。
もう存命させ続けられることに限界だったのでしょう。
自分で自分の命を断つ瞬間が描かれています。
白髪の少年は、もう音が聞けなくなった。
歌詞では全て繋がりおんなじになったと表現しています。
空っぽだった祈り
黒髪の少年が自らいなくなったことで、
白髪の少年自身がおかしくなっていたことに気づいたのかもしれません。
本当は大好きな黒髪の少年が嫌なことはしたくなかったのに
気がついたら自分の愛の形がおかしくなって生き続けせてしまった。
白髪の少年の生きて欲しいと言う祈りは
結局、大切な人を苦しませることになってしまう
だから祈りは空っぽだったのではないでしょうか。
現実
最後、白髪の少年は誰も乗っていない車椅子を押しつづけ
ヘッドフォンを外します。
今まで聴き続けようとした少年がもういないことを
現実に向き合いはじめたシーンなのではないでしょうか。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はぬゆりさんの「祈りは空っぽ 」を歌詞解釈させていただきました。
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